【限られた時間でもわかった究極の片鱗】 第4世代ベントレー・コンチネンタルGTスピードに初試乗!
ボディサイズを感じさせない
実際に走っていると、タイトターンでも回頭性に優れ、全長4895mm、ホイールベース2851mmというボディサイズを感じさせないほど「良く曲がる」という印象。リアステアの違和感も皆無で、トルクベクタリングも極めて自然で存在感を消していた。 一方、アクティブアンチロールシステムの存在感は抜群だ。結構な速度でコーナーに進入しても、ほとんどロールしない。見た目や挙措動作はエレガントでありながら、その内側にはマッシブで鍛え上げられた体幹の強さが窺えた。 今回は先導車つきで3周という限られた試乗時間ではあったが、静粛性の高さやフラットライドな乗り心地、パワフルな加速、スポーティなハンドリングなど、ラグジュアリーとスポーツが融合した『究極のグランドツアラー』の片鱗を味わうことができた。 一方、最新世代の電気アーキテクチャの採用により大幅に進化したインフォテインメントやドライバーアシストのテクノロジーは体感する機会がなかったので、改めてじっくりとグランドツーリングを堪能してみたいと、後ろ髪を引かれつつ試乗を終えた。
佐藤久実(執筆) 平井大介(編集)