スキージャンプ小林陵侑 ルール改正も「僕らはやることは変わらない」五輪プレシーズン控えビッグジャンプに手応え
スキージャンプ金メダリスト・小林陵侑選手が新シーズンへ向け、5日、札幌市でトレーニングを行いました。 【画像】世界新記録を達成した小林陵侑選手 ジャンプ練習の前には、ゴムを使って、助走姿勢を入念に確認。その後は重りを使って、テイクオフのタイミングの体のポジションを確かめていました。 さらに、「シミュレーション」と呼ばれる、ローラーのついたボードを使用した陸上トレーニングを実施し、滑り出しからテイクオフまでの一連の動作を繰り返し練習していました。 スキージャンプは今春にルールが改正され、飛距離よりも着地のテレマーク姿勢が重視される採点方法に変わりました。 これにより、テレマークがうまく決まった場合の加点比重が大きくなり、選手がテレマークを決められなかった場合、これまで審判1人あたり2点だった減点幅が3点となります。 もともと、ジャンプの美しさに定評があり、「飛型点」では審判員から満点の20点をもらうこともあった小林選手。 「僕らはやることは変わらないので、きれいなジャンプをやるだけ」と話しながらも、「見る人たち(審判)って、たぶん手だよね?アームの高さとか…」とコーチに確認するなど、まだ探り探りの様子。 それでも、「どこまで飛んでも、テレマークを入れにいくっていう意識は、前より重要になってくる。前は飛んで、ちょっと人より飛んで、しゃがんでも勝ってましたけど、たぶんこれからはそういうことがないと思う」と気を引き締めます。 この日は、「アイストラック」と呼ばれる冬仕様の助走路でジャンプを3本飛び、「練習から入れられるようにしている」という、テレマークもしっかり入れていました。 指導するヤンネコーチによれば、W杯開幕直前の現在の仕上がり具合は85%ほど。「今日、アプローチ(助走)がよくなった。テイクオフのリズムもだんだんよくなっている」と、指揮官も手応えを口にしました。 2026年のミラノ・コルティナ五輪を控え、プレシーズンとなる今季ですが、小林選手の目標は変わらず、「1勝目指して」と控えめ。「札幌W杯(2月開催)もあるので、いいジャンプを見せられれば」と、意気込みました。
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