米国株式市場=S&P・ナスダック続伸、アルファベット決算は予想上回る
Abigail Summerville [29日 ロイター] - 米国株式市場はナスダック総合が終値で最高値を更新。S&P総合500種も続伸する一方、ダウは不安定な取引の中、下落した。一連の企業決算を消化する動きが背景。 超大型7銘柄(マグニフィセント・セブン)の1社であるグーグル持ち株会社アルファベットはこの日の引け後に発表した決算が市場予想を上回った。同社株は通常取引および引け後に上昇した。 今週はS&P500採用企業の多くが決算を発表する。市場の上昇をけん引してきたマグニフィセント・セブンの大半も週内に発表を予定しており注目されている。 USバンク資産管理部門の資本市場調査責任者、ビル・メルツ氏は「市場はウエートの大きい有力企業のマグニフィセント・セブンと、それ以外の企業の間で業績の伸びがある程度収れんするという考え方を消化しつつある」との見方を示した。 「バンズ」などのブランドを展開する衣料品製造大手VFコープは決算が2四半期ぶりの黒字となり、株価が27%急騰した。 一方、2025年の売上高見通しが市場予想を下回った住宅建設大手DRホートンは7.2%下落。他の住宅建設株も圧迫され、PHLX住宅指数は2.5%安となった。 自動車大手フォード・モーターは8.4%安。同社は前日、通期利益が従来の予想レンジの下限になるとの見通しを示した。 セクター別ではアルファベットやメタ・プラットフォームズを含む通信サービスが上昇率トップ。一方、公益事業は2.1%安と下げがきつかった。 この日は米10年債利回りが約4カ月ぶりの高水準を付けたことから、株価の上昇は限定的だった。 投資家はさらなる企業決算発表や11月5日の米大統領選、連邦公開市場委員会(FOMC)などを控えていることや中東情勢の緊迫化などで、今後数週間は不安定な展開が続くと予想している。 ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.78対1の比率で上回った。 米取引所の合算出来高は125億9000万株。直近20営業日の平均は115億株。 終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード ダウ工業株30種 42233.05 -154.52 -0.36 42323.48 42491.86 42171.65 前営業日終値 42387.57 ナスダック総合 18712.75 +145.56 +0.78 18576.09 18753.19 18509.59 前営業日終値 18567.19 S&P総合500種 5832.92 +9.40 +0.16 5819.68 5847.19 5802.17 前営業日終値 5823.52 ダウ輸送株20種 16308.79 +18.71 +0.11 ダウ公共株15種 1031.93 -21.29 -2.02 フィラデルフィア半導体 5332.17 +120.51 +2.31 VIX指数 19.34 -0.46 -2.32 S&P一般消費財 1609.26 -3.22 -0.20 S&P素材 592.98 -3.99 -0.67 S&P工業 1146.21 -1.57 -0.14 S&P主要消費財 865.16 -8.39 -0.96 S&P金融 779.70 -4.78 -0.61 S&P不動産 274.59 -2.61 -0.94 S&Pエネルギー 676.53 -9.88 -1.44 S&Pヘルスケア 1728.75 -4.99 -0.29 S&P通信サービス 322.37 +4.95 +1.56 S&P情報技術 4582.23 +50.58 +1.12 S&P公益事業 402.66 -8.77 -2.13 NYSE出来高 9.44億株 シカゴ日経先物12月限 ドル建て 39260 + 290 大阪比 シカゴ日経先物12月限 円建て 39170 + 200 大阪比