MMAデビュー戦の那須川龍心がパウンドアウトでTKO勝ち「これからもMMAをやっていきたい」【RIZIN.45】
「RIZIN.45」(12月31日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ)でMMAに初挑戦した那須川龍心(TEAM TEPPEN)が2RでTKO勝ちを収めデビュー戦を勝利で飾った。 龍心はRIZIN MMAルール、5分3Rでシン・ジョンミン(韓国/オーサムマルチジム)と対戦した。 1R、ともにオーソドックス。那須川は右カーフ。シンの右ローをキャッチした那須川が右ストレート。シンがダウン。那須川が襲い掛かるとシンは下から三角絞めにとらえる。シンが右腕を伸ばすがこらえた那須川が踏み付け。シンはこらえなおも右腕を絞る。那須川は立っての踏み付けで何とか脱出。猪木アリ状態で那須川がロー。那須川が踏み付け。シンが立ち上がる。シンは組み付いて押し込みテイクダウンに成功。上を取る。シンはハーフ。那須川がガードに入れ直す。シンはヒジとパウンド。シンが上を取ったままゴング。
試合後のマイクで那須川は「やったぞー! 今回、めちゃめちゃ批判的な言葉が多かったんですが、本当にやるのが怖くて。1回危なかったですけど勝てて良かった。これからもMMAをやっていきたいんで、もっともっと強くなるんで、応援よろしくお願いします」と再度のMMA挑戦に意欲を見せた。 2R開始前に那須川にロープつかみで警告が出る。2R、那須川が右カーフも圧をかけるのはシン。那須川がワンツー、そしてアッパー。那須川が圧をかけて左アッパー、右カーフ。那須川の右カーフを効かされ、ダウンしたタイミングでタックルに行くシンだが那須川はがぶってヒザを脳天に。シンは正対を狙うとそのタイミングでバックマウントの那須川がパウンドもシンが脱出。猪木アリ状態のところから那須川が足を裁くと、そのままパウンドの連打。ガードを固めたまま動きが止まったシンを見てレフェリーが試合を止めた。
那須川は試合後の会見でピンチの場面については「痛くなかったが“あー”という歓声で“決められているんだ”と思って、踏んづけた」と振り返った。そしてジョンミンについて「絶対にMMAをやってただろうと思った。ライジンに騙されたと思った(笑)」と語った。「派手な試合をしないと次も呼ばれないと思ったので、そのプレッシャーはあった」と胸の内を吐露。そして「MMAをやっていきたい。楽しいと思った。キックもやり残したことがある。どっちも極めていきたい」と前々日インタビュー同様、MMAへの興味を隠さず。「キックもあるんで、頻繁にとはいかないが、年に1~2回できれば」とのプランを口にした。 兄の那須川天心は2016年12月29日の18歳の時にRIZINに参戦しMMAに初挑戦。ニキータ・サプンにKO勝ちを収めているのだが、試合序盤に下から腕十字を極められかける場面もあった。この日はまさに天心戦の再現と言える試合だったのだが「意識してあんなことできない。本当に兄弟なんだなと思った(笑)」と語った。