「記憶にない」「困る」補助金減額でガソリン180円台突入にため息…1月に史上最高値更新の可能性も 『灯油高騰』は“ニラ生産者”にも大打撃 北海道
この男性の灯油節約術は、もう一つありました。 「お父さんの背中だけ温める感じで?」(八木隆太郎フィールドキャスター) 「そうです。20分ぐらいしたら止めている」(岩見沢市民) 男性は電気のパネルヒーターで背中だけ温めるという工夫で、寒さをしのいでいました。 灯油の値上げにやきもきしているのは、農作物の生産現場も同じです。 「本当に勘弁してほしい。どうにかしてほしいという気持ちがある」(知内町ニラ生産組合 坂本拓也さん) 北海道一の生産量を誇る南部の知内町のニラ生産組合の坂本さん。 特産のニラを一年中消費者に提供しようと、農業用ハウスではこの時期、灯油の暖房機がフル稼働しています。
「昼間でも太陽が当たらないと、なかなか暖房機は止まってくれない。曇っていたら、一日中稼働している」(坂本さん) 坂本さんが所有するハウスは4棟。1シーズンで80万円から100万円の灯油代がかかっています。 今回の値上げは大打撃で、不安は尽きません。 「(今後、灯油価格が)ちょっと耐えられないくらい上がるのではと思っている」(坂本さん) 坂本さんは、このまま値上げが続けば、最悪の事態も起こりうると心配しています。 「暖房費が耐えられないから辞めますとならないとは思うが、そういう農家が出てくるのは仕方ない」(坂本さん) 道民の暮らしに欠かせないガソリンや灯油。 北海道経済に詳しい専門家は、今回の値上げの影響を指摘しています。 「製造業もサービスをしている人も物流を利用してるので、物流コストが上がると、幅広い業種に波及する」(北海道二十一世紀総合研究所 伊東基寛調査部長) 多くの人が移動する年末年始。北海道ならではの影響も。 「北海道の場合、車で帰省する人が多い。その距離が他県と比べると非常に長いので(家計の)痛手は大きいのではないか」(伊東調査部長) 物価の高騰にさらに拍車をかける可能性がある補助金の減額…。家計に厳しい冬の到来です。
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