阪神・伊藤将と門別 藤川政権初実戦で先発左腕対決有力 来季開幕1軍への足がかりに
記念すべき藤川阪神の初実戦。その先発は伊藤将と門別の両左腕が有力だ。 「ブルペンに昨日入っても、感じは良かった。調子悪い時と比べて、今の方がいい感じに。フォームや、指先にもボールがかかっている」 白組の先発を担うのは、復活を期す実力派左腕だ。入団から昨季まで3年連続で先発ローテーションを守り、2桁勝利を2度記録した伊藤将。だが今季は18試合4勝5敗、防御率4・62といずれも自己ワーストのシーズンを過ごした。危機感を募らせており、今キャンプでも初日からブルペン入り。今回の紅白戦登板も「今年、納得いかなかったので。そこ(実戦)でつかめたら」と志願した。指揮官に復活を印象付け、開幕1軍へ向けての足がかりとする構えだ。 対する紅組は、3年目の飛躍を期す若手左腕だ。門別は「真っすぐ、いい球もちょっとずつ増えてきていると思うので、その球をもっと増やせるように、実戦でもやっていきたい」と課題を掲げた。前日1日には、ブルペンで直球中心に72球。指揮官から投球動作のアドバイスを受けるなど、その期待値は高い。結果よりも内容を重視し、「自分の課題に向かってしっかりやることが大事」と言葉に力を込めた。 投手出身監督の船出の一戦。期待の左腕2人が、火花を散らす。(杉原 瑠夏)