【国民健康保険と協会けんぽ】同じ年収でも保険料が違う3つの理由とは?年収500万円・700万円での保険料差をシミュレーション
国民健康保険は、自営業やフリーランスが加入する健康保険です。6~7月にかけて今年度の支払いがスタートした方も多いでしょう。 ◆【一覧表】年収ごとに健康保険料はいくらになる? 一方、全国健康保険協会(協会けんぽ)は、主に中小企業に勤める会社員が加入する健康保険になります。 同じ年収でも、国民健康保険と協会けんぽで保険料が異なるのはなぜでしょうか。 今回は、同じ年収でも国民健康保険と協会けんぽで保険料が異なる理由について解説します。 記事の後半では、年収別に保険料がいくらになるか解説するので、ぜひ最後までご覧ください。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
国民健康保険と協会けんぽについて
国民健康保険は、自営業者やフリーランスを対象とした健康保険です。 具体的には、以下のいずれのケースにも該当しない場合、加入対象者となります。 ・勤め先の健康保険など他の健康保険に加入している ・生活保護を受けている ・後期高齢者医療制度に加入している 一方、協会けんぽは主に中小企業で働く人やその家族が加入する健康保険です。 では、国民健康保険と協会けんぽは保険料をどのように決めるか、確認しましょう。
国民健康保険と協会けんぽの保険料の決め方
国民健康保険と協会けんぽは、保険料の決め方が異なります。 そのため、それぞれの保険料率について確認しましょう。 ●国民健康保険の保険料の決め方 国民健康保険は、応益割と応能割の2種類です。 応益割と応能割は、それぞれ以下の種類に分けて保険料を定めています。 ・応益割:均等割と平等割 ・応能割:所得割と資産割 国民健康保険は、各市町村で保険料率が異なります。 また、国民健康保険料は世帯の人数ごとに保険料を算出して、世帯主がまとめて支払う必要があります。 そのため、同じ国民健康保険に加入していても、年収や住んでいる市区町村、世帯人数で保険料が異なります。 では、協会けんぽの保険料はどのように決まっているのか確認しましょう。 ●協会けんぽの保険料の決め方 協会けんぽの保険料は、都道府県単位で料率が決められています。 一般的に、年齢構成の高い都道府県ほど医療費がかさむため、保険料を決めるための料率は高く設定されます。 つまり、同じ協会けんぽに加入している人でも、お住まいの都道府県が違えば、保険料は同額になりません。 さらに、毎月の標準報酬月額によっても保険料を変えています。 そのため、同じ都道府県にお住まいの人でも、収入が違えば保険料は異なるので注意してください。 では、同じ年収でも国民健康保険と協会けんぽで保険料が異なる主な理由を解説しましょう。