あまりにも残念…。ユーロ2024、グループリーグで期待ハズレだったチーム(4)まさかの3位…。完成度が低すぎる強豪
現地時間6月26日にEURO2024(ユーロ2024)のグループリーグ全日程が終了した。初出場でベスト16進出を決めたジョージア代表など期待以上の躍進をみせたチームがあった一方で、内容と結果が伴わない残念な結果に終わったチームもあった。今回は、出場国の中で期待外れに終わったチームをピックアップして紹介する。 【決勝トーナメント表】サッカー ユーロ2024(EURO2024)
オランダ代表(グループD) グループリーグ成績:3位(1勝1分1敗) ユーロ(欧州選手権)優勝経験がある強豪オランダ代表はオーストリア代表、フランス代表に続き、まさかの3位での決勝トーナメント進出となった。特にオーストリア代表との最終戦で2-3の力負けを喫したのはダメージとして大きい。 ポジティブなことは「グループ突破」したことぐらいしかなく、開幕から3試合続けて内容が悪かった。すべての試合で共通して言えるのが「速攻」しか攻撃のパターンがないこと。本来は中盤でタメを作れるフレンキー・デ・ヨングが怪我のために不在で、最前線のメンフィス・デパイはサイドに流れる傾向が強く、ポストプレーを得意としているタイプではないため前で起点を作れない。 かと言って前線からのプレスが整備されているわけではなく、意図した形でのカウンターが打てているわけではない。3試合すべてで右WGの先発メンバーが違ったことからもわかるように、チームの最適解も決まっていない。 このチームの最大の課題は主将のフィルジル・ファン・ダイクへの依存度があまりに高いことだ。第2戦のフランス代表戦では結果的にスコアレスドローに終わったものの、彼がゴール前から釣り出された時に絶体絶命のピンチを迎えている。最終戦のオーストリア代表戦も同様で、オウンゴールのシーン以外の2つの失点シーンは、いずれもファン・ダイクがゴール前から離れており、課題が結果として露呈した。 2試合続けて同じような形から相手にチャンスを作られていることを踏まえると、すでにオランダ代表の攻略法は相手チームにバレており、決勝トーナメント以降でも苦戦を強いられるだろう。
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