ホンダ N-VAN e： FUN（オータムイエロー・パール＆ブラック）

　ホンダは、新型軽商用EV（電気自動車）『N-VAN e：（エヌバン イー）』を2024年10月10日（木）から発売する。グレードは商用や個人利用に対応し、『e：L4』『e：FUN』『e：G』『e： L2』と4タイプを展開する。商用メインの『e：G』『e： L2』は新車オンラインストア“Honda ON”の限定販売となり、リース契約のみでの取り扱いとなる。 【写真】ホンダ N-VAN e：L4（タフタホワイトIII） 　N-VAN e：はガソリンエンジンモデル『N-VAN』をベースに、EVならではの使い勝手を加えた軽商用EVモデル。搭載されるモーターは、高回転化によって小型かつの高トルクを両立。最大トルクは162Nm（16.5kgm）を発生し、ガソリンエンジンモデルのN-VANを上回る力強さを誇る。 　回生ブレーキを備えた電動サーボブレーキシステムは、制動のほとんどを回生させることで従来より多くのエネルギーを回収することができ、踏み始めで効き過ぎないコントロール性に制御することでビジネスユース向けに最適化されている。 　高エネルギー密度の薄型バッテリーは、一度の充電で245kmの走行を可能にしており、普通充電（6.0kW）では満充電まで約4.5時間、急速充電（50kW）では80％まで約30分という短い充電時間を実現。荷室下に搭載されることで荷室を広くすることにも寄与している。なお、急速充電ポートは”L4”、”G”、”L2”の3車種ではメーカーオプションだが、”FUN”では標準装備となっている。 　また、N-VAN e：では新世代コネクテッド技術『Honda CONNECT』を採用。スマートフォンからバッテリー残量や充電開始のタイマー、最大電流量の設定ができ、ドライバーにあった使い方ができるようサポートする。Honda Total Careに加入する必要があるが、無料で利用することができる。 　フロントグリルには、廃棄バンパーで作った『サステナブルマテリアル』を採用。1996年からつくられているこの再生素材は、従来の課題であった塗膜のカケラをあえて増やし、多彩な色を散りばめたデザインとして昇華させ、環境に優しいEVらしさを表現している。 　ボディカラーは、”L4”ではタフタホワイトIII、ルナシルバー・メタリック、プラチナホワイト・パール、ボタニカルグリーン・パール、オータムイエロー・パール、ボタニカルグリーン・パール＆ブラック、オータムイエロー・パール＆ブラックの7色。”FUN”では、タフタホワイトIIIとルナシルバー・メタリックがなくなり、ナイトホークブラック・パール、ソニックグレー・パール、ソニックグレー・パール＆ブラックが加わった8色から選ぶことができる。”G”と”L2”は、タフタホワイトIIIとルナシルバー・メタリックのみが用意されている。 　全タイプFF駆動でメーカー希望小売価格は、”L4”が269万9400円（税込）／急速充電装備は280万9400円（税込）、”FUN”が291万9400円（税込）、”G”が243万9800円（税込）／急速充電装備は254万9800円（税込）、”L2”は254万9800円（税込）／急速充電装備は265万9800円（税込）となっている。”G”と”L2”は、本田技研工業法人営業部およびHonda ONでの販売限定で、リース契約のみでの取り扱いとなる予定だ。 　なお、N-VAN e：は、CEV補助金（一般使用補助金）の対象となっており、軽自動車の補助額55万円が適用されるほか、運送事業用であればLEVO補助金（事業者用補助金）が適用される。加えて、各自治体の補助金（ZEV補助金）も適用した場合は、実質価格は全タイプで200万円を切ると想定される。発売は2024年10月10日からを予定している。 ■ホンダ N-VAN e：タイプ別 価格表 タイプ名／乗車定員／急速充電／価格（税込）／Honda ON限定 e：L4／4名／ - ●／269万9400円280万9400円／ - e：FUN／4名／●／291万9400円／ - e：G／1名／ - ●／243万9800円254万9800円／● e：L2／2名／ - ●／254万9800円265万9800円／● [オートスポーツweb 2024年06月18日]