中日根尾は開幕1軍をゲットすることができるのか?阪神戦で外野デビュー&初ヒットも「精度を上げたい」と反省
中日対阪神の練習試合が8日、沖縄・北谷で行われ、「1番・ライト」でスタメン出場した中日の根尾昂(19)が7回にライト前安打を放ち2020年初ヒットをマークした。根尾は5打席立って2本の外野フライ、2三振、1安打だったが、浅いカウントから、どんどん振っていく積極的なスイングが際立ち、与田監督も「やっと根尾らしい積極性が出た」と評価した。だが、本人は「精度を上げたい」と反省の弁。今キャンプから挑戦中の外野守備ではまだ不慣れな面も。2年目の根尾の現在地は?そして開幕1軍を勝ち取れるのか。なお試合は中日が6-7で競り負けた。
与田監督は積極的を評価
1球目を”マン振り”した。 「あれを仕留められればよかったんですが」 2点を追う7回一死走者なしで、マウンド上には、阪神の3年前のドラフト1位の馬場。初球のストレートを狙ったバットは空を切った。だが、そのフルスイングでタイミングをつかむ。続く2球目のストレートを弾き返すと、強烈な打球は、鋭いラインドライブを描いてライト前へ。 「捕られるかもしれないと思ったんですが、落ちてくれて良かったです」 スコアボードにヒットランプが点滅。立ち見が出るほど、6000人のファンで膨れ上がった北谷公園野球場の観客席からは大歓声が沸き上がった。 この日は、「初めての実戦で、チームのバッティングの状況がどれくらいのものかを見たかった」との理由で、与田監督はノーサインでゲームを進めた。二死となって、阪神バッテリーは根尾の噂に聞く足を警戒したのだろう。馬場は2球続けて牽制球を投げた。 根尾は走らなかったが、溝脇がライトスタンドへ6-6の同点2ラン。根尾は三塁を回るまで、それと気づかず全力で走った。 与田監督は、「最初のスイングでやっと根尾らしさが出た。次の2球目を捉えたけれども、ああいう積極的にしっかり振るところが根尾の良さ。まだまだタイミングが合わないことがあるが、投手としては、振られる怖さ、というのがある。あとは上手くどうタイミングをとっていくか」と評した。 第一打席は、阪神の秋山の初球を振ってライトフライ。2回の第二打席はカウント3-1からまたライトフライ。打球は詰まっていた。左腕の横山に対峙した4回二死走者なしからの第三打席は、ストレートに手が出ずに見送りの三振。そして、今季初ヒットは迎えた7回の第四打席だった。ちなみに北條の一発で1点を勝ち越された9回の第五打席には一死から谷川の変化球をふらされて空振りの三振に終わっている。