多大な影響およぼす芸能人の逮捕 今年も薬物、交通など事件続く
小金沢昇司容疑者は飲酒運転の疑い
10月29日には俳優・伊藤健太郎(23)が自動車運転処罰法違反及び道路交通法違反の疑いで逮捕された。28日夜に車を運転中、本人の不注意によりバイクと衝突事故を起こして男女2人を負傷させたもの。伊藤は容疑を認め、30日午前に送検され同日釈放されたが、所属事務所は公式サイトで陳謝するとともに、今後の伊藤の活動については「本件の推移を踏まえ、改めて皆様にご報告をさせて頂きます」とした。伊藤は19年には「スカーレット」でNHK朝ドラ初出演を果たし、戸田恵梨香演じるヒロイン・喜美子の息子役を好演するなど今後の活躍が期待されている若手俳優だ。 一方、今回28日に飲酒運転で逮捕されていたことが29日に報じられ、勾留中の小金沢昇司容疑者は芸能界の大ベテラン。所属事務所がマスコミ各社に向けてコメントを発表。関係者と世間に謝罪し、「現在、詳細なあるいは正確な情報がなく、弁護士に依頼して、情報を収集しているところです。捜査中でもあることから、現時点ではこれ以上のコメントは控えさせていただきますが、詳細が確認されしだい、改めてお詫びとご報告をしたいと考えておりますので、何卒よろしくお願い申し上げます」と説明している。こちらは事故によるケガ人はいないようだ。なお小金沢容疑者は30日午前、送検された。
芸能界も簡単には復帰できなくなりつつあるか
芸能人にはそれぞれ何があっても応援したいと復帰を切望するファンがいて、それが本人の更生の大きな力にもなるが、近年はそう簡単には復帰できなくなっているという。 「誰にでも過ちはあり、やり直す機会はもちろん与えられるべきですが、どう禊を見せて復帰するかは難しいところです。ネット時代になってコンプライアンスは厳しくなる一方で、タイミングを焦れば『なぜこんな早く復帰させるのか』などと炎上しかねません。タレントを使う側にとって一番怖いのがそういった世論で、スポンサーも敏感です。有罪判決などで一度悪いイメージが付いてしまうと、リスクを承知であえてその人を使うだけの理由がない限り、代役などの手段で他のタレントなりに話を振ってしまうほうが安全策、という判断になりがちです」と指摘するのは、民放放送局の40代男性プロデューサー。 今年も残すところあと1ヵ月。芸能界もコロナ禍に揺れた1年となったが、平穏な年越しができるよう祈りたい。 (文:志和浩司)