ガーディアンズ・クワン（AP）

◇１５日（日本時間１６日）ＭＬＢリーグ優勝決定シリーズ第２戦　ヤンキース６―３ガーディアンズ（ニューヨーク） 　ガーディアンズ（第２シード）は敵地のリーグ優勝決定シリーズ第２戦でヤンキース（第１シード）に敗れ、シリーズを０勝２敗とした。第３戦は移動日を挟んだ１７日（同１８日）、舞台をガーディアンズの本拠地クリーブランドに移して行われる。 　３点を追う５回。先頭スティーブン・クワン外野手（２７）は、相手先発コールの外寄り１５５キロ直球をコースなりに流し打ち、左前安打。母方の祖父母が山形県出身という日系３世は、自身が持つ球団記録を「ポストシーズン（ＰＳ）１２試合連続安打」に更新した。 　全米中継局ＴＮＴによれば、ＰＳで成功している秘訣（ひけつ）について「とにかく、アプローチをシンプルにしようと心掛けている。チームの勝利を助けるために自分ができることをやろうとしている」と語った。 　ガーディアンズはこの一打を足掛かりに無死満塁と攻め立て、犠飛と内野ゴロの間に２得点。１点差まで迫り、昨季のサイ・ヤング賞右腕コールをマウンドから引きずり降ろした。 　また、新人遊撃手ブラヤン・ロキオ（２３）も３回に中前安打を放ち、「ＰＳデビューから７試合連続安打」は、こちらも球団記録。同局のブライアン・アンダーソン実況は「ロキオは今ＰＳで期待以上の存在感を見せつけています。ＰＳ７試合連続安打と絶好調を持続。ルーキーは絶大な自信を持ってスイングしています」と評した。 　２人合わせて今ＰＳは打率・４４２（５２打数２３安打）。だが、この日のガーディアンズは得点圏に走者を置いて（ＲＩＳＰ）７打数無安打。第１戦は同４打数１安打、２試合でＲＩＳＰ打率・０９１では、いかんともし難かった。 　７回戦制のＰＳシリーズで、今回のガーディアンズのように連敗スタートしたチームが逆転勝ち抜けを果たしたのは９１チーム中１５チームで、確率は１６・５％。サイコロの目を当てるよりも狭き門をくぐらなければ、『守護者たち（ガーディアンズ）』の２０２４年シーズンは終わりを告げる。