イネカメムシ、稲収穫後の「二番穂」で発見相次ぐ 農水省も注意喚起
イネカメムシが二番穂で相次いで見つかっていることを受け、農水省は13日に発表した病害虫発生予報で、田の早期耕起とすき込みを呼びかけた。二番穂は同害虫の「栄養源になり得る」(植物防疫課)として注意を促した。 ひこばえとも呼ばれる二番穂は、稲刈り後の株から再生して出てくる。米の収穫後、すぐに耕起するよう推奨されているが、翌年の田植えの準備時期まで放置することも少なくない。農研機構は、同害虫の幼虫の餌になる恐れがあり、「越冬個体数が増える可能性がある」として、早期の耕起・すき込みを促している。 同省によると、二番穂で同害虫が確認が報告されたのは今年が初めて。複数県から情報が寄せられているという。 同害虫の二番穂発生を巡っては、本紙「農家の特報班」が発見現場を報道。出穂期に発生していた田に残る株に、複数の同害虫が見つかった。
日本農業新聞