「小論文はミステリー書くのに似てる」 その心は?女性作家の研究者が執筆のコツを伝授
園部高付属中(京都府南丹市)の生徒が、小論文の書き方のコツを文学の専門家から学んだ。日本の女性ミステリー作家を研究する国際日本文化研究センター(京都市西京区)の駒居幸特任助教が講師を務め、3年生約40人が聞き入った。 駒居さんは「論文を書くことはミステリーを書くことと似ている」とし、文章構成をスライドで説明した。 論文は、目的、調べたこと、わかったことに分かれ、それはミステリー小説における謎の提示、事件調査、犯人発見と同じという。 冒頭の「謎」を考える時、「自分が気になって仕方ないことを大事にして」と話し、同じテーマで書いた他人の文章も参考にすると「自分の視点が見えてくる」とも助言した。 いつも文章の書き始めに苦労するという生徒(14)は「気になることをまず意識して、書く材料を集めることで、書きやすくなると分かった」と学んでいた。