定岡正二・篠塚和典・川口和久の深掘りトーク! お題「2021年シーズン大予想」【昭和ドロップ】
忘れたころにやってくる『昭和ドロップ!』の2021年第1弾。テーマは「2021年シーズン大予想」だ。今回もまた三者三様、楽しいトークとなった。(記録は3月21日現在) 構成=井口英規、中野聖己 定岡 そういえば、久しぶりの『昭和ドロップ』だよね。 ──前回は2020年12月の取材でした。 定岡 じゃあ、読者の皆さんには、あけましておめでとうございます、かな(笑)。球界でも「開幕はお正月」という人がいますしね。 川口 そうだ、サダさん、いま球界に“昭和ドロップブーム”が起こっているらしいですよ。ウワサでは、巨人の菅野(菅野智之)が桑田(桑田真澄)コーチに教わっているとか……。 定岡 おいおい、分かりやすいな、それ(笑)。仕方ない。乗ってやるよ! それはタテのブレーキの利いたカーブ、昭和ではドロップとも言ったヤツでしょ! まあ、僕らの時代もほとんど使わなかったから、昭和40年代くらいまでの言葉なのかな。 川口 カットボールやパワーカーブと変化球の名前も細分化されてきたし、桑田が投げていたような1回浮き上がるようなカーブを、あらためてドロップと呼んでもいいような気がしますね。全部メジャーのマネばかりじゃなく。 定岡 グッチ(川口)の意見と、この連載の宣伝のために、菅野に会ったら「『この連載を読んで、ドロップを覚えようと思いました』と言ってくれ」って頼もうかな(笑)。 ──やらせじゃなく、実力勝負でいきましょう! バラつきはありますが、面白いと評判の連載なので。 川口 バラつき? 怖い言葉を挟んでくるな(笑)。まあ、野球は10回中7回失敗しても好打者と言われる世界だからね。じゃあ、今の俺たちの打率はどのくらいなの? ──編集部評価では9割超えの快記録更新中です(笑)。 定岡 じゃあ、10割目指して頑張ろう! で、今回のテーマは? ──開幕直前号なので、2021年の見どころと思っています。 川口 3月26日が開幕戦だよね。巨人の相手は中日だっけ? 定岡 違うよ! DeNA。最初から暴投してるな(笑)。 川口 バラついてますか(笑)。立ち上がりの悪い最多暴投男ですからね(笑。※リーグ最多与四球7回)。 定岡 うまいな、返しが(笑)。でも、新型コロナ禍2年目の開幕じゃないですか。だからこそ、期待のほうが大きいですよね。昨年の今ごろは、プロ野球自体どうなるかというのがあった。今年は、こんな状況下でもキャンプができたし、選手たちのモチベーションとフィジカルな部分も出来上がって、お客さんも入れることができる。すごく楽しみですよ。コロナに打ち勝つ野球の力を見せつける開幕にしてほしいですね。どう? いいこと言ってるよね(笑)。 篠塚 硬いですよ。 定岡 じゃあ、シノが崩してよ(笑)。 篠塚 僕はいつだって自然にやるだけです(クールに)。 定岡 ミスター(長嶋茂雄氏)みたいなこと言っているな。 川口 そうそう・・・
本文:7,987文字
購入後に全文お読みいただけます。
すでに購入済みの方はログインしてください。
週刊ベースボール