【アンガールズ・田中卓志さんのお悩み相談】「清潔感がなくなっていく夫をなんとかしたい」妻へのアドバイス
働く30代が抱える日々のもやもやを、一見冴えない(!?)アンガールズの田中卓志先輩にぶつける連載【隣の部署の田中先輩】第25回! 今回は、年々清潔感がなくなっていく夫をなんとかしたいという悩みに田中先輩が的確アドバイス! 【画像】アンガールズ・田中卓志さんのお悩み相談まとめ
《今月のお悩み》年々清潔感がなくなっていく夫をなんとかしたいんです(36歳・IT)
結婚7年目、一緒にいる時間も長くなり、さらにはお互い年を重ねてきて、夫のダサさや清潔感のなさが気になるように。夫にはいつまでも素敵でいてもらいたい、だからこそオシャレもしてほしいし、できることならスキンケアもしてほしい。身だしなみには気をつかってほしいのですが、完全にそこには無頓着。「歯磨きしたの⁉」「早く顔洗って」など、指摘する時間は増えるばかり……。
田中先輩の答え…男の身勝手な思い込みと幻想が“汚旦那”を生んでしまう
■汚旦那に必要なのはきっと奥さんからの危機感とご褒美 僕もね、結婚前のデートにはちゃんと髪を整えて行っていたのに、今は「帽子をかぶればいっか」とボッサボサの頭で奥さんとお出かけ。それをずっと、いいことだと思っていたんですよ。「気取らず、肩ひじ張らず、リラックスできるいい関係になれたんだなぁ」って。でも、世の奥さんの大多数がそれをイヤだと思っているのだなと、今、このお悩みを読んで気づきました。 さらに、世の旦那たちには身勝手なところがあって。自分はそんな状態なのに、奥さんにはいつもきれいでいてほしいと思っているんだよね。自分は平然とパンツ一丁で家の中をウロつくのに、奥さんがブラトップ一丁でそれをやるのは許せないというか。僕もきっと「ちょっとイヤだな」と思ってしまう。今、そんな自分に気づき反省しました。 僕をはじめ世の旦那たちは「リラックスできる関係、最高!」と思い込みがちなわけですが。じゃあ、そんな旦那たちを変えるにはどうしたらいいのか?その答えはやっぱり「危機感を持たせる」になるのかな。僕もね、お出かけするときに、オシャレしている奥さんを見て「あ、ヤバイ。オレもちゃんとしなきゃ」って、服を着替えに部屋に戻ることがよくあるんですよ。奥さんが素敵だとそっちにひっぱられることはよくあるし。あと、清潔感に関してはハッキリ言葉で伝えるほうが効果的かもしれないよね。「あなたの口臭いよ」「だらしないよ」「汚いよ」「周りの人も本当はそう思っているけど言えないんだよ。私だから本当のことが言えるんだよ」って。僕もね、よく奥さんに確認してもらうんです。「オレ、臭くない?」って。うちは寝室が別なんだけど、奥さんの部屋はすごくいいにおいがするのに、僕の部屋はいつもなんだかおじさん臭くて。また、油断するとTシャツもどんどん臭くなっていくんだよね。でも、自分の鼻はもう自分のにおいに慣れちゃっているから、なかなか気づけないの。だからこそ、奥さんの正直な意見は本当に大切だと思っています。 ちなみに、僕の相方の山根もね、昔はオシャレだったのに、今は常にチェックのシャツにチノパン、いつ見ても同じ服で。その理由をたずねると「自分の服を買うくらいなら子どもの服を買いたい。自分は二の次でいいんだ」って言うんですよ。お酒もいつも安い発泡酒を飲んでいて。だからこそ「たまには自分にご褒美をあげてもいいだろう」って、誕生日にはビールを1ケース贈ったりしているんですけど。旦那さんが自分に手をかけなくなるのは、自分よりも大切なものができたのもひとつの理由かもしれないよね。 旦那さんが自主的に変わろうとしないなら、奥さんが洋服やスキンケアグッズを買ってあげてもいいのかもしれない。それをきっかけに、自分に手をかけることを思い出してくれるかもしれないしね。僕もね、今まではスキンケアをするといったらカサカサの脛だけ。脛にだけはマメに化粧水を塗っていたもののほかは手つかずで。基本、ズボラ人間だったんだけど。でも、今年の夏は奥さんから日焼け止めを渡されて、それだけはちゃんと塗るようになったんだよね。そこからちょっと興味が湧くようになってきて。今後はちゃんと塗ろうと思っていますからね。脛だけでなく顔にも、ちゃんと化粧水を。 【田中卓志】 たなか たくし●1976年生まれ、広島県出身。大学時代の友人、山根良顕とお笑いコンビ「アンガールズ」を結成。「呼び出し先生タナカ」(フジテレビ系)など多数のバラエティで活躍中。 撮影/黒沼 諭〈aosora〉 ヘア&メイク/高橋将氣 スタイリスト/高山良昭 イラスト/ますこえり 取材・原文/石井美輪 撮影協力/アワビーズ ※BAILA2024年12月号掲載