ヴィニシウスに対する人種差別で3人が懲役8カ月…FIFA会長「前向きな一歩。人種差別する人間は必要ない」
レアル・マドリーFWヴィニシウス・ジュニオールへの人種差別を行った容疑で、バレンシアのファン3人に懲役刑が宣告されたことを受け、FIFAのジャンニ・インファンティーノ会長が声明を発表している。 日本代表の順位は?FIFAランキング最新版 事件が起こったのは昨年5月21日、ラ・リーガの試合中のこと。バレンシアの本拠地メスタージャへレアル・マドリーが乗り込んだ一戦だが、試合中にヴィニシウスに対する人種差別行為が発生して大きな問題となった。そして10日、バレンシア裁判所は行為を行った3人に8カ月の懲役刑を課すことを決定。この判決は、スペインサッカー界における人種差別事件で初めての有罪判決となっている。 該当の3人はすでにバレンシアのクラブ会員から追放されており、さらに禁錮刑とは別にラ・リーガやスペインサッカー連盟の管轄下で開催される試合のスタジアムに2年間の入場禁止処分を受けることに。これらの判決を受け、インファンティーノ会長が自身のSNSで声明を発表した。 「ヴィニシウス・ジュニオールに向けられた人種差別的暴言について、スペイン当局が断固たる措置と判決を下してくれたことを嬉しく思う。これは前向きな一歩だ」 「先日のFIFA総会で私が繰り返し明言したように、スタジアムやピッチで起きていることをそのまま受け入れることはできない。フットボール界で未だ人種差別的な態度を取る人間に対する我々のメッセージは明確だ。我々はあなた達を必要としていない。これらの人間は排除する必要がある。彼らは我々のコミュニティの一員ではないし、フットボールの一部でもない」 「この判決は、FIFAの5つの行動指針の1つである刑事告発を示すものだ。我々はグローバルフットボールとして団結し、世界中のすべての地域で人種差別を犯罪と認めるように求めていく。そして今日スペインで見られるように、すでに犯罪が発生している場所では、厳しく訴追するように求めていく」