トランプ氏、次期EPA長官にゼルディン元下院議員を起用へ
(ブルームバーグ): トランプ次期米大統領は11日、米環境保護局(EPA)長官にリー・ゼルディン元下院議員を起用すると発表した。ニューヨーク州ロングアイランド出身の共和党員であるゼルディン氏に、エネルギー生産拡大と規制緩和の計画を託す。
トランプ氏は発表文でゼルディン氏について「米企業の力を引き出すような形で公正かつ迅速な規制緩和の決定を確実に実施する。同時に、地球上で最もきれいな空気と水を含む、最高の環境基準も維持する」と説明。また、「環境の評価と維持に関する新たな基準を策定し、米国の健全かつ適切な成長を可能にする」とした。
ゼルディン氏はソーシャルメディアへの投稿で、「米国のエネルギー優位性を回復し、雇用回復に向けて自動車産業を復興するとともに、米国を人工知能(AI)の世界的リーダーにするために」取り組むと表明した。
同氏の担当分野には、バイデン政権が一時停止している天然ガス輸出ターミナル新設の再開、採掘や開発を許可するための国定記念物の境界再設定、米国のパリ協定離脱などが含まれる見通し。
トランプ氏と同じニューヨーク州出身の共和党員が次期政権閣僚に選ばれるのはゼルディン氏で2人目。トランプ氏は週末に、エリス・ステファニク下院議員を国連大使に指名すると発表していた。両氏の起用はニューヨーク・ポスト紙が先に報じた。
原題:Trump Picks Former Congressman Lee Zeldin to Lead EPA (1)(抜粋)
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Justin Sink