【巨人】恐怖の7番・坂本勇人が先制弾 阿部監督「独断で決めたわけじゃない」担当の垣根越えた
巨人が今季ワーストだった連敗を6で止めた。坂本勇人内野手(35)が恐怖の7番打者となり、勝機を呼び込んだ。2回2死、日本ハム山崎の真ん中チェンジアップを左翼席に運んだ。4号先制ソロは4月25日中日戦以来、約1カ月半ぶりの1発。「まずは最高の形で先制点を取ることができてよかった」と打線を活気づけた。 【写真】打線を活気づけた坂本勇人の4号先制ソロ 三塁ベースを回る前にベンチに視線を向けた。白い歯を見せ、左手で「Y」のポーズを作った。4月。阿部監督がミーティングで「ワイワイ」というキーワードでチームを鼓舞した。それを受け、長野の呼びかけで浸透したワイワイポーズを決め、嫌なムードを払拭(ふっしょく)した。 7番に入ったのは昨年4月29日広島戦以来で、今季初の下位打線でのスタメン出場だった。阿部監督は意図を説明した。「ピッチングコーチ、バッテリーコーチとヘッドコーチ含め、相手が嫌かもしれないなっていう打順でいってみようってことで。独断で僕が決めたわけじゃない。どこにいても嫌なんだろうけど、下位にいるっていうことが」。担当の垣根を越え、組んだ布陣。それが的中し、負の連鎖を断ち切った。 苦しい時こそ、背番号6は頼りになる。6戦勝利なく、引き分け挟み3連敗を喫していた4月23日中日戦も先制の左前打を放ち、連敗を止めた。勝利を喜びつつ「たまたま本塁打になっただけで、あとの打席の内容が全然よくない」と以降3打席凡退だった反省を忘れない。「まずは勝ち越しできるように明日から頑張ります」。勝率5割復帰。また1勝ずつ積み重ねていく。【上田悠太】