「まだまだできるって信じて」田中将大に手を差し伸べた巨人・阿部慎之助監督の思惑 …200勝問題に田中の反応は?「やり返したい気持ちはある」
楽天から自由契約となっていた田中将大投手の巨人入りが決まり、12月25日に都内のホテルで入団会見が行われた。 【写真】「まだまだできるって」田中将大に手を差し伸べる阿部監督…巨人ユニ姿でガッツポーズを決めるマー君&『モモクロとヨガするマー君』や高校~楽天新人時代のヤンチャそうな姿も一気に見る! 「このたび読売巨人軍と契約させていただいた田中将大です。子供の頃からファンだったジャイアンツのユニフォームを着ることができるのは、非常に光栄に思っています」 阿部慎之助監督、吉村禎章編成本部長と共に会見に臨んだ田中は、まずは巨人入りの喜びをこう語った。 楽天との契約更改で限度額を超える大幅減俸を提示され、自ら退団を選択。しかしその後はなかなか獲得に名乗りを上げる球団が現れずに、一時は引退の危機も囁かれる状況に追い込まれていた。 しかしそこに手を差し伸べたのが巨人、というより阿部監督だったのである。
巨人の積極的補強
今シーズンに4年ぶりのリーグ優勝を果たした巨人は、オフも手を緩めることなく積極的な補強を展開している。中日から自由契約となったライデル・マルティネス投手を獲得。一方でFA(フリーエージェント)戦線にも乗り出し阪神・大山悠輔内野手、ソフトバンク・石川柊太投手の獲得にも動いたものの、こちらは獲得まで至らず。結果的にはソフトバンクから甲斐拓也捕手を獲得した。そして石川獲りに失敗したことで、今季15勝を挙げてセ・リーグMVPにも輝いた菅野智之投手の抜けた先発の穴が埋まっていなかったというのが実情だった。 そこで一気に田中獲得へと舵を切ったというのが、ここまでの流れである。 「まだまだできるって信じて(フロントに)獲得に乗り出して頂いたんで、ぜひやってくれると信じています。それだけです」 だからこそ獲得を主導した阿部監督もこう語り、先発の一角を担う投手としての期待は大きい。 そんな阿部監督の思惑通りに、田中が復活する可能性はもちろん十分にあるだろう。
「僕は活躍できると思います」桑田が復活劇を予想
7年間のメジャー挑戦から2021年に日本球界に復帰。古巣・楽天のユニフォームでリスタートを切った田中は、その後の3シーズンは勝ち星こそ恵まれなかったが、ローテーションの一角を守り、先発投手としてそれなりの力を見せてきた。 21年シーズンは4勝9敗ながら、23試合に先発して投球回数は155回3分の2を記録。22年も25先発で163回を投げて復帰後最多の9勝(12敗)を挙げている。そして23年は7勝11敗に終わったが、24先発で139回3分の1としっかり投球回を稼いできているのだ。 その後23年オフに「右肘関節鏡視下クリーニング術」を受けたことで、今季はなかなか状態が上がらないままに3月20日のイースタン・リーグ、DeNA戦での登板を最後に8月まで実戦を離れるなど苦しい状態が続いていた。結果的に今季はわずか1試合の登板で5回を投げて6安打4失点で1敗という内容に終わっている。 しかし巨人の桑田真澄二軍監督はTBS系の「サンデーモーニング」に出演した際に「僕は活躍できると思います」と太鼓判。昨年の成績については手術の影響を挙げて、復活の可能性をこう語っている。 「(21年から)過去3年で平均150イニング以上投げているんでね、これはおそらくリーグで5、6人しかいない、また5、6番目の数字だと思うんです。先発投手はいいピッチングをしても点を奪ってくれないと勝てない。巡り合わせが非常に悪かった。3年間、しっかり投げていると思いますし、今年は手術の影響で投げられなかったので、来年は活躍してくれると思っています」 こう来季の復活劇を予想しているのだ。
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