今、大注目【ビニール肌の原因と対策】いつものスキンケアでビニール肌に!?
過度に【顔剃り】をしている
慶田朋子先生 日本人のうぶ毛は黒いことが多いので、しっかり生えていると暗いフォグが顔にかかったような印象に。顔のうぶ毛を剃ると肌が明るく見えることは確かです。でも、毎日のように剃っていたら、日々角層を削りとって、バリアを壊しているも同然。シェービングをしたときに刃についている白い粉のようなものは、はがれてしまった角層なんです。やるのであれば、2週間に一度ぐらいにとどめておきましょう。肌が敏感な状態なら、より自己処理は避けるのがベター。クリニックでレーザー脱毛をしたほうが肌負担を減らせますよ。
間違った【洗顔】をしている
慶田朋子先生 朝、顔を洗わないという人も多いですが、きちんと洗顔料を使うことは重要。皮脂は最短6時間で酸化し、酸化した皮脂は角層の炎症を引き起こして毛穴を詰まらせます。とはいえ、毛穴奥の汚れまで根こそぎ落とそうとするとやりすぎてしまい、ビニール肌の原因に。洗顔は、表面だけ優しくケアするような感じで行いましょう。夜は、メイクオフした後、入浴時に洗顔をする人がほとんどだと思いますが、肌にシャンプーなどがついたままだとニキビになることもあるので、最後に洗浄剤で軽く洗うのはOK。クレンジングでほとんどの汚れは落ちているので、洗顔は本当にサッとすませて。
「ビニール肌=レチノールのせい」はどこまでホント?
慶田朋子先生 レチノールやレチノイン酸といったビタミンAは、ターンオーバーを高める、コラーゲンを増やす、表皮を厚くするなど、メリットがたくさんあります。しかしその反面、使い方を間違えると炎症を起こしてしまったり、キメが失われたりすることも。“ちょうどいい刺激”にとどめないと、結局、肌が荒れてやぶへびになりかねない。とくに作用が強いトレチノイン(レチノイン酸)は、取り扱いが難しいため、しっかり医師の診察を受けたうえで適切に取り入れることが重要です。 最近は市販コスメにもレチノール配合のものが増えていますが、作用がマイルドなものであれば、取り入れたからといってビニール肌になるという心配はしなくてもいいのかなと思います。ただし、海外モノは高濃度なレチノールが配合されているものも多いので、購入は慎重に! 症例写真提供:銀座 ケイスキンクリニック 取材・文/橋場鈴里 Edited by 西村 美名子
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