【関東大学ラグビー】帝京大がV4へ望みつなぐ「苦しかったら俺の背中を…」青木主将がチームを鼓舞
◇ラグビー関東大学対抗戦Aグループ 帝京大48―28明大(2024年11月17日 東京・秩父宮ラグビー場) 対抗戦と全国大学選手権ともに3連覇中の帝京大が、ここまで5戦全勝の明大を下した。3日には早大に敗れて連勝が34でストップしたが、敗戦のショックは引きずらず王者の強さが復活。敗れれば優勝が消滅する背水の陣で快勝し、4連覇への望みをつないだ。 前半6分、WTB生田弦己(3年)が約50メートルの独走トライで先制すると、同14分にロックのカイサ・ダウナカマカマ(2年)、同23分にフランカー青木恵斗主将(4年)の3連続トライで一気に点差を広げて流れをつかんだ。さらに青木とダウナカマカマが再びトライを決めて一時は33点差まで広げて圧勝モードに入った。後半14分には、ケガ明けで今季初出場のFB小村真也(4年)がトライ。復帰戦を飾り、相馬朋和監督(47)からは「よかったです。どうもこうもないでしょう」と評価された。 屈辱の大敗から2週間。主将の青木は「苦しかったら俺の背中を見ろ」と何度も言葉に出してチームを鼓舞してきた。「一人で戦うのではなくてチーム全体で戦うことを大切にしてやってきた。(早大に)負けたけど、ネガティブではなく修正できるポイントが明確に見えた。出る以上は帝京のプライドを持って、タフに動き続けようと臨んだ。主将という立場で自分が一番ハードワークしないとチームを引っ張れないので」。敗戦のショックは一切引きずることなく、強い責任感を持って結果で示した。