米メディアも大谷サイクル偉業に震撼「最終打席に彼はサイクルを狙っていなかった」「歴史を作った」
エンゼルスの大谷翔平(24)がは13日(日本時間14日)、敵地のトロピカーナ・フィールドで行われたレイズ戦で日本人初となるサイクルヒットを達成した。「3番・DH」でスタメン出場した大谷は、初回に左腕ライアン・ヤーブローから先制の8号3ラン、3回の第2打席で左中間二塁打、5回の第3打席でライト線に三塁打を放って王手をかけると7回にセンター前ヒットを放ち、メジャーで史上326人目となる快挙を達成。エンゼルスでは、2013年5月21日にマイク・トラウトが達成して以来、史上7人目(8度目)となった。 海外メディアもイチローでさえできなかった偉業を一斉に称えた。 地元紙のオレンジカウンティ・レジスター紙は、「タンパベイ・レイズに5-3で勝利を収めた木曜日遅くにエンゼルスのダグアウトに出回った話によると、大谷は彼がサイクルを達成するため最後に当てはめる一片として必要だったシングルヒットに興味を見せなかったようだ」という衝撃事実を明らかにした。 同紙は「本塁打、二塁打、三塁打を放った後のデビッド・フレッチャー(1番・三塁手)との会話の中で大谷は『(サイクル?)いいや。自分はもう1本、本塁打を打ちたい』と語っていた」という事実を明らかにした。フレッチャーの「彼はシングル安打を打とうとはしていなかったと思う。彼の打席を見れば、絶対に本塁打を打とうとしていた。だけど、シングル安打を打ってくれて良かったよ」とのコメントも掲載されている。 さらに「大谷はトミー・ジョン手術からのリハビリのため、シーズンの最初の5週間を欠場した。スプリングトレーニングにも参加せず、大谷は最初の22試合は打率.225だった。だが、それ以降の最近9試合で大谷は打率.438で5本塁打を放っている。さらに印象深いのは、最近は左投手に対しての打撃が向上していること。この日の本塁打、二塁打、三塁打は、すべて左投手のヤーブローから打ったものだった」とその成長ぶりを絶賛した。 そして記事は「日本での5年を含めて、大谷のキャリアで初のサイクルヒットとなった。大谷が、昨年日本から来た時は、彼の監督も含めて多くの関係者が『パワーだけの打者』と考えていたが、メジャーのレベルで打ち続けるにつれて、それ以上の打者であることを証明し続けている」と続けた。 また「彼がここに来た2018年のスプリングトレーニングにさかのぼってみれば、パワーがあることはわかっていた。ただ(ヒットを)打ち続ける能力については確信がなかった。彼は、私の見る目が誤りだったことを証明して見せた。彼が打つとは思っていたが、ここまでやるとは考えていなかった」という昨年の春にエンゼルスフロントで特別補佐を務めていたオースマス監督の驚きの声を伝えている。