米メディアも大谷サイクル偉業に震撼「最終打席に彼はサイクルを狙っていなかった」「歴史を作った」
ロサンゼルス・タイムズ紙は「エンゼルスの最後のサイクルヒットの選手が出てから6年が経過していた。そして、サイクルヒットは、最も達成しそうな選手の1人から木曜日にもたらされた」と伝えた。 同記事は「レイズが彼らの内野手をライトに移し、レフトサイドのフィールドを開けた状態のシフトを取る中、まったく気にもせず大谷は7回に狭い右中間へ安打を放った。これまでメジャーで日本出身の選手は(サイクルヒットを)記録したことがなかった。トロピカーナ・フィールドのビジターチームのダグアウトではチームメイトが万歳をしていた。大谷がヘスス・フェリシアーノ一塁コーチと握手をする間、(大谷が放った)ボールはチームメートの元へ送られた」とサイクル達成の瞬間を伝えた。 また近くにある変電所の火災により停電が起き、試合は4回一死から36分間中断したが、「その中断が大谷を止めることはなかった」とも伝え、「大谷はまた一度、歴史を作った」と絶賛した。 米ヤフースポーツは、「トロピカル・フィールドの停電でさえ大谷を止めることはできなかったかもしれない。事実、エンゼルスのDH(の大谷は)はレイズ相手に5-3で勝利する中で、沸き立つパワーを披露し、とても素晴らしい歴史を作った」と称賛した。 「イチロー・スズキ、松井秀喜や、他の日本人の有名な打者が達成することのできなかった偉業をやり遂げるのに大谷はわずか4打席しか必要としなかった」と伝え、大谷のサイクルヒットが今シーズンでは、ツインズのホルヘ・ポランコが4月5日のフィリーズ戦で達成して以来2人目で、エンゼルスでは史上7人目の達成者となったことを紹介した。 記事はトミー・ジョン手術を行った大谷が2020年は投手復帰を目指していることに触れ、「一度(投手として)健康になれば、次なる疑問が生まれる。大谷はサイクルヒットとノーヒッターを達成するメジャー初の選手となれるだろうか、という疑問だ」という言葉で締めくくられている。