「泥大島紬の着物は結婚10周年に夫がプレゼントしてくれました」、芸人・大島美幸さんの着物の時間。
自分で着られるようになりたい。目標はカッコいい着物姿です。
30代になり、大島さんは友人たちとある会を開催した。 「“三十路会(みそじかい)”。特にテーマはありません。友人6人が着物で集まって、近況報告を兼ねて食事をしながらワイワイおしゃべりをして、写真を撮って楽しむ会です。 さすがに振袖では気恥ずかしいので、レンタル着物にしました。淡いピンク色の花柄の訪問着で若奥様風に。40代でも集まりたいと話しているのですが、なかなか全員のスケジュールが合わず、いまだに開催できていないのが残念なんです」 できれば50代も行い、60歳の“還暦会”をするのが夢だと。 「その時のためにも、着付けを自分でできるようになりたい。浴衣はバラエティー番組の温泉ルポなどで着ることが多いので、自分で着られるのですが。まあ時々、途中ではだけることもありますけれど(笑)。 着物をカッコよく着こなしたいです。着物は背筋がすっと伸びて気持ちがきりっと引き締まるところが好きです。あと、行動が丁寧になる。立ち居振る舞いがきれいになるような気がします。ぞんざいに物を取るのではなく、大切に扱うようになる。心に余裕を持って着物を楽しめるようになりたいです」
大島美幸 さん おおしま・みゆき 芸人 1980年、栃木県生まれ。1998年、黒沢かずこさん、村上知子さんとトリオを組み、「森三中」としてデビュー。テレビ、ライブなどで活動。2013年には日本テレビ系『24時間テレビ』のチャリティーマラソンにも挑戦し、88kmを完走する。近年は単独でのドラマや映画出演なども多い。
撮影・青木和義 ヘア&メイク・長網志津子 着付け・紫藤尚世 文・大澤はつ江
『クロワッサン』1105号より
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