２年ぶりの全勝でリーグ優勝を飾った白鷗大

　第７４回関東大学女子バスケットボールリーグ（東京中日スポーツ・東京新聞後援）は２７日、東京都世田谷区の日体大で最終日を行い、３年連続６度目の優勝を決めている白鷗大が東京医療保健大を９７―６７で破り、２年ぶりの全勝で優勝に華を添えた。最優秀選手賞（ＭＶＰ）は、主将の舘山萌菜（４年・札幌山の手）が受賞した。１部の８校と２部の５位までが、１１月２９日に開幕する全日本大学選手権（インカレ）に出場、前年覇者の白鷗大は連覇を目指す。 　ライバルを圧倒して全勝優勝を飾った。白鷗大は、８校による総当たり２回戦を１４連勝してリーグ３連覇。東京医療保健大にも連勝した。チームを引っ張り、ＭＶＰに輝いた舘山主将は「優勝は決まっていましたが、全勝優勝しないと意味がないと思っていたのでうれしいが、修正しないといけないところもある」と連覇がかかるインカレをにらんだ。 　選手権を制した春に比べて完成度は高まった。佐藤智信監督は「このリーグ戦はディフェンスが崩れなかった。守りは去年のチームよりも上だと思うが、選手層はまだまだ。ここから底上げしたい」と強調。７０失点以上は１試合だけで、この日も東京医療保健大を６７点に抑えた。 　今年のスローガンは「Ｇｏ　Ｂｅｙｏｎｄ」。１１月末に開幕するインカレで連覇して、さらにその先にある皇后杯も視野にいれる。館山主将は「Ｗリーグにも通用するチームをつくろうとやってきたから、個人もチームもレベルアップした」。夏の練習試合では、Ｗリーグ勢も破った自信を本物にして冬の陣に挑戦する。 　〇…閉会式の特別セレモニーとして、東京医療保健大監督を２０２２年春に退任して、パリ五輪でバスケットボール女子日本代表監督に専念していた恩塚亨さんに花束が贈られた。代表監督を退任した恩塚さんは、東京医療保健大のスタッフに戻る予定。「オリンピックはすばらしい舞台です。世界と戦うことを目指して、一緒に切磋琢磨（せっさたくま）してきましょう」と選手にエールを送った。