北澤豪&勝野みなみ、監督と選手をゲストに招いたSP回を東京ヴェルディのクラブハウスで収録<カモン!ヴェルディ!!>
16年ぶりにJ1復帰を果たした「東京ヴェルディ」の魅力に迫る番組「カモン!ヴェルディ!!」(毎週金曜夜11:00-11:30、BS松竹東急[全国無料放送・BS260ch])。元東京ヴェルディの北澤豪とサッカー審判4級の資格を持つ勝野みなみがMCを担当し、2024年2月にスタートした。まもなく放送開始から半年ということで、8月2日(金)の放送では「城福監督、森田選手、染野選手に色々と聞いちゃうぞスペシャル」として、MCの2人がいつものスタジオを飛び出し、東京ヴェルディのクラブハウスから監督と選手を招いてトークセッションを行う。 【写真】笑顔がかわいすぎる勝野みなみ ■お互いのプレーで「一番すごい」と思うところを伝え合う森田晃樹選手&染野唯月選手 7月26日、酷暑の中、東京ヴェルディのクラブハウスに北澤と勝野が到着。エントランスを入ったところに作られた特設スタジオにて収録がスタート。最初の収録は、森田晃樹選手と染野唯月選手とのトークコーナー。MC2人がスタンバイしているところに、両選手がユニフォーム姿で登場し、北澤とガッチリ握手を交わした。 MF(ミッドフィルダー)の森田選手は、東京ヴェルディジュニア、東京ヴェルディジュニアユース、東京ヴェルディユースを経て、2019年からトップチーム(東京ヴェルディ)に昇格した“東京ヴェルディ”たたき上げの選手。森田選手の1歳上の北澤の息子が東京ヴェルディユースに所属していたということもあって、北澤も森田選手の人柄を熟知しており、お互い、リラックスした雰囲気が感じられた。 染野選手は2020年に鹿島アントラーズに入団。2022年7月に東京ヴェルディへ期限付きで移籍し、同年12月に鹿島に復帰。2023年7月に再度、東京ヴェルディに期限つき移籍をして、J1昇格プレーオフでの決勝戦でチームをJ1に導く同点弾を決めて、2024年度も期限付き移籍で東京ヴェルディで活躍している。まさに今の東京ヴェルディを引っ張る選手2人という豪華なゲストとなった。 お互いのプレーで「一番すごい」と思うところを、どの試合のどの場面というふうに具体的に伝えあったり、16年ぶりのJ1となる東京ヴェルディの戦いっぷりを振り返ったり、選手目線での現在のチームの状況がわかるトークが展開していく。現在24節を終えて、9位(20チーム中)という順位にいる東京ヴェルディ。勝野からの「ここまでの手応え」「今の順位について」といった質問にも、忌憚のない意見を口にし、2人の意見が同じでないところも興味深かった。そして、もうすぐ東京ヴェルディのJ1通算得点「800点」に到達するという話題では、2人が“ある宣言”を行い、北澤も大喜び。現在の順位、800点への宣言は放送でぜひ確認してもらいたい。8月7日(水)に行われる25節、サンフレッチェ広島戦に向けての意気込みなどもしっかり語ってくれていた。 ■城福浩監督が“金言”続出のトークを展開 続いては城福監督を招いてのトークコーナーの収録。北澤に負けないくらい日焼けしている城福監督はジャケット姿でにこやかに登場。勝負どころで“緑のソックス”を履くというカジュアルな話題から始まると、東京ヴェルディの監督になる前から元々“緑”は好きな色だったと明かし、チームのカラーを出して場を和ませた。 トークでは、選手2人のゲストの時と同じように、24節までを振り返っての手応え、課題に始まり、9位という現状の順位についての監督目線での見解も示した。そして、一緒に戦っている選手たちの分析を行ったり、東京ヴェルディユースの選手からのVTRによる質問に答えるなど、監督の考えやビジョンが感じられる中身の濃いトークが展開され、北澤も感心しきり。色紙に8月以降の目標を書いて発表するシーンもあったが、その言葉への思いも丁寧に説明。こちらは“金言”続出のトークとなった。 クラブハウスでの収録は新鮮な雰囲気でもあり、監督や選手たちにとっては馴染みの深い場所なので、よりリラックスして収録に臨めたようだ。 ■北澤豪「いつも以上に深い話も聞けた」 収録後、MCの北澤と勝野に今回の収録について、そしてこれまでの約半年間の放送についても振り返ってもらった。 ――クラブハウスでの収録は新鮮ですね。 北澤:番組との関係性が築けているから、こういうこともできるんですよね。クラブハウスの中での収録ということで、見てくれている東京ヴェルディファンの方も潜入している感覚でより楽しんでもらえるんじゃないかなって思います。この場所だから、監督にしても選手にしても話しやすい雰囲気に感じたと思うし、いつも以上に深い話も聞けたかなって。 勝野:私もいつもは収録するスタジオと、試合の日にはスタジアムに行って、試合の様子を見たり、サポーターの方の様子をお伝えしたりしてるんですけど、クラブハウスでの収録ということで特別感があって新鮮でした。 ――いつも城福監督の試合後のコメントはVTRで放送されますが、今回はお二人が直接質問をされていましたね。 北澤:今日も貴重な話が聞けましたね。J1昇格した年なので、考えていることが本当に多いと思うんです。多すぎて、きっとひとり言も多いはず(笑)。 勝野:考えが溢れ出してしまいそうですよね(笑)。 北澤:選手2人の話も、それぞれ考え方が違っていたりして面白かった。 ――もうすぐ放送開始から半年になりますが、番組に対する反響はいかがですか? 北澤:それは現場(スタジアム)に行ってる彼女(勝野)のほうが実感してるんじゃない? 勝野:そうですね。いろいろ反響がありますし、この番組を見てくださってる方が多いのも実感しています。前に、スタジアムにリヴェルン(東京ヴェルディの公式マスコットキャラクター)がいたんですよ。リヴェルンの周りにはリヴェルンのサポーター(ファン)がたくさんいたんですけど、私の周りには番組スタッフしかいなくて、サポーターの方から「リヴェルンに負けてたらダメだよ!」って言われたこともありました(笑)。 ――今後、どんな放送にしていきたいですか? 北澤:我々はどんな順位でも状況でもやっていかなければいけないので、もっと上位にいってほしいね(笑)。影響することはまだそんなには持ってないけど、勝敗に影響を与えるくらいの番組になりたいな。この番組があること、この番組で放送されることがモチベーションになるというか、そうなれるといいなと思っています。それと、東京ヴェルディファンみんなが集まる場所のような番組にしていけたらいいですね。 勝野:開幕の時に谷口栄斗選手が「J1に昇格して何が変わりましたか?」という質問を受けて、「メディアの数が全然違う」って答えていたのが印象的でした。アビスパ福岡戦でも、現地でも取材させてもらったんですけど、それをサポーターの方も喜んでくださってて。北澤さんがおっしゃったみたいに、私たちが勝敗に関わることはできないんですけど、たくさんの人たちに、東京ヴェルディの選手の皆さん、監督さん、スタッフの皆さん含めて、その方たちの“熱”を分かってもらいたいと思ってるので、頑張って伝えていこうと思っています。 ◆取材・文=田中隆信