大戸屋が挑戦「1980円・高級すき焼き」の実力は? 「いきなり!ステーキ」運営のペッパーフードも同種の業態、しかし狙いは異なる
「いきなり! ステーキ」のペッパーフードサービスが2024年12月、新業態となるすき焼き専門店「すきはな」を出店した。 【画像9枚】これで1980円はお得? 大戸屋「国産黒毛和牛のすき鍋」はこんな感じ 同店のすき焼きは「肉の味に集中してほしい」と、本来すき焼きに欠かせない野菜などの具材を排し “肉のみ”で勝負しているのが特徴だ。 肉のみのすき焼きとごはん、味噌汁などの定食となっており、価格は1980円から。肉にはこだわりの国産牛や黒毛和牛を使用しているが、量は大判の薄切り肉1枚のみ。
一瀬健作社長肝いりの業態としてオープンしたが、ネット上では「量が少なすぎる」「値段が強気すぎる」と、コストパフォーマンスの観点から物議を醸した。 ■大戸屋も「1980円」のすき焼きを投入、ガチンコバトルに? その一方で12月末、定食チェーンの大戸屋から期間限定メニュー「国産黒毛和牛のすき鍋」が発売された。値段は1980円(おかず単品なら1890円)。奇しくも「すきはな」と同じだ。 【画像9枚】これで1980円はお得? 大戸屋「国産黒毛和牛のすき鍋」はこんな感じ
国産黒毛和牛を使用したすき鍋に、ごはんや味噌汁などが付く。 大戸屋のホームページには「(肉を)たっぷり150g使用している」と、量の多さを自慢する文言が。さらに「野菜や豆腐などの具材とともに、自家製の割り下でじっくり煮込み、旨みが一層引き立ちます」とも。 これは「野菜があったほうがより美味しいですよ」ということか。筆者の考えすぎだろうが、これは「肉の量が少ない」「野菜ナシ」である「すきはな」に対する当てつけか……?
「すき焼き」と「すき鍋」という表現は違えど、内容はほぼ同じ料理。どちらも1980円であり、国産の牛肉を使用しているという共通点もある。両社の商品を比較してみたい。 ■早速、大戸屋で「国産黒毛和牛のすき鍋」を注文 「国産黒毛和牛のすき鍋」を味わうべく、筆者は早速、大戸屋へ。大戸屋のグランドメニューの価格はおおよそ930円から1100円台が中心だ。1980円は同店では高額な部類に入る。 全国で3万食限定の商品だそうで、大戸屋のホームページにも「今日だけのご褒美に」と、特別なメニューだとアピールされている。