台風21号が台湾に上陸 過去28年で最大 倒木が車を直撃し女性1人死亡、73人が負傷
【台北=西見由章】台湾の中央気象署によると、台風21号は31日午後1時40分(日本時間同2時40分)ごろ、台湾南東部・台東県に上陸した。消防当局によると午後2時までに、中部・南投県で倒木が車を直撃して女性1人が死亡したほか、73人が負傷した。土砂災害は34件、建物の損壊は162棟に上っている。 台湾の中央通信社によると、台湾に上陸した台風としては、死者・行方不明者計73人を出した1996年7月以降で最大の勢力という。 中央気象署によると31日午後2時現在、台風21号の中心気圧は925ヘクトパスカルで、中心付近の最大風速は51メートル、最大瞬間風速は63メートル、風速24・5メートル以上の暴風域は中心から半径150キロとなっている。 台湾では31日、台風21号の接近を受けて全22県市で休業・休校措置が取られた。