静岡県内の経済見通しは?企業トップに聞く キーワードは“変化への対応”と“挑戦”
テレビ静岡
長引く物価高や世界経済が変化する中 2025年、 静岡県内の景気はどうなるのか? 県内企業のトップに見通しを聞きました。
静岡市駿河区で1月7日開かれた静岡商工会議所の新年の賀詞交歓会。 地元経済界のトップや国会議員、行政の幹部など約800人が一同に会しました。 今年の景気はどうなるのか、先行きを天気に例えてもらいつつ見通しを聞きました。 静岡商工会議所の会頭を務める静岡ガスの岸田会長。予想は「曇りのち晴れ」です。 静岡ガス・岸田裕之 会長: 先を見通せない不安定な状況がまだ続くと思うが、日本経済全体、静岡県も必ず光が差し込む。成長と分配がしっかりできるよう中小企業といえども先を見通して投資していきたいし、そういう循環ができれば不安定な中でも光が見えてくる。物価高で小売業が少し伸び悩んでいるが消費を拡大して少し遅れるかもしれないが景気が良くなればいい 食品メーカー はごろもフーズの後藤会長は期待も込めて「にこやかな晴れマーク」に。 はごろもフーズ・後藤康雄 会長: 「心機一転」と書いたが、新しい変化に対応したものがようやく軌道に乗り、今年それがようやくモノになる、そういう期待も含めていいお天気にしたい。食品業界なので円安の影響を受け、値上げ値上げという状況になっている。今までは円高に戻ってくれるのではという期待もしていたが、それにこだわらないで、(1ドル)150円や160円を大前提にして、体制を組み変化していくことが必要なのでは
物流を担う鈴与の鈴木会長も社会情勢への対応力を重視しています。 鈴与・鈴木与平 会長: 日本経済は今いいほうに回り出そうとしている。今 物流は大きな曲がり角に来て、人手不足の問題や今まで長時間労働だったものが変わるところ。これからはパートナーシップで、利用客の役に立つ物流業界に変わらなければいけない。それぞれの企業でも変化が激しいのでそういう変化に耐え、自分を変えていくことができるとたぶん晴れになる 一方、静岡鉄道の川井社長は景気が下り坂となる可能性も指摘しました。 静岡鉄道・川井敏行 社長: 今年の不安要素はやっぱり金利。 金利が上がってくる時にみんなが人やモノへの投資を控えるようになると長くゆっくりと下り坂になってしまう可能性がある。さらに環境問題を事業活動を通じてどうやって解決していくか、そういう課題がこれから本当に大きくなる。環境の問題と金利の問題への対応次第ではせっかく今 晴れたり曇ったりしているがゆっくり下降局面に入って行く可能性もある。下り坂にならないように勇気をもって社会に必要なことをチャレンジしていく年にしたい