維新「説明会」で“口撃” 執行部批判に馬場代表は「あなたは選挙を知らない」と応戦 幹部が語る“自維交渉”の裏側
「先駆者」が離党…正念場の維新
説明会の翌々日、6月28日。東京・世田谷区の稗島進区議が離党した。現在2期目。新人時代はたった1人の維新区議で、街頭に立てば「大阪の政党でしょ?大阪に帰ったら?」と言われたという。党歴は8年、東京維新の会では「先駆者」の部類に入る。2023年にはトップ当選を果たした“逸材”だった。 稗島氏は、説明会での馬場代表の「後ろからバンバン」発言について、「地方議員の発言を、鉄砲を撃つように表現するのが、党の変質を象徴する発言だった」と振り返る。「維新は地方議員の声を大事にしてきた政党。最近トップダウンが目につくようになった」と残念がった。 都知事選で独自候補を擁立できなかった維新執行部は、「自主投票」ではなく「静観」、つまり「どの候補の支援もするな」と指示してきた。稗島氏は都内の市議と連名で、執行部に要望書も提出したが、変わることはなく、繰り返されるトップダウンに失望し、離党を決意したという。 維新は2012年の結党以来、離合集散を繰り返してきた。今また、最大の試練が訪れている。地方議員たちの疑心暗鬼は消えず、政党支持率も下降気味だ。かじ取りを誤れば、命取りになる。(フジテレビ政治部 鈴木祐輔(関西テレビ))
フジテレビ,政治部