首相、台湾巡る状況を注視 「対応できる態勢整備を」
石破茂首相は14日、中国軍による台湾包囲の軍事演習に関し「台湾海峡や周辺の平和と安全は、地域にとって極めて重要な問題だ。わが国はこの状況を注視する」と述べた。推移を注意深く見守り、どのような事態にも対応できるよう態勢を整えると強調した。自民党本部で記者団の質問に答えた。 中国の李強首相と10日にラオスで会談した際、台湾海峡の平和と安定の重要性を指摘し、日本の立場を伝えたと説明した。 青木一彦官房副長官は15日の記者会見で「関連の動向に重大な関心を持って注視している。中国側にわが国の懸念を伝達した」と明らかにした。 首相は14日、党本部で中谷元・防衛相、岩屋毅外相と会い、外交・安全保障上の問題について意見交換した。中谷氏は面会後、軍事演習に関し記者団に「重大な関心を持ち注視する。ミサイルの可能性もあり、情報収集や警戒監視に万全を期す」と語った。日本の排他的経済水域(EEZ)への弾道ミサイル飛来や被害の情報は確認されていないと明らかにした。