「成長の伸び率は来てくれた子の中で一番」「すごい投手になっていく一歩目が今日」 ソフトバンク和田毅が明かす〝弟子〟前田純の変化
◆日本ハム2―6ソフトバンク(エスコンフィールド北海道) ソフトバンクの前田純投手(24)がプロ初登板初先発で初勝利を挙げた。育成10位で下から5番目の全体122番目でプロの世界に飛び込んだ左腕の好投に、師匠の和田毅投手(43)も「彼の努力。素晴らしい投球で(レギュラーシーズンの)日本ハム戦の連敗も止めてくれましたし」と笑みをこぼした。 ■まるで映画のワンシーン、球場入りする柳田悠岐【復帰戦写真多数】 チーム最年長ながら、豊富な練習量で知られる和田の自主トレに今年1月に参加。1カ月弱のトレーニング期間が前田純を変えた。「成長の伸び率は来てくれた子たちの中で一番じゃないかな」。当初はランニングや食事量の多さについていけなかったが、終盤には食事も食べきってランニングでも先頭集団にいた。身長189センチの体は、和田が「その期間だけでも大きくなった」と認めるほどにたくましさを増した。 おっとりした性格ながら、目の奥に闘志を燃やしている。昨年末、あいさつ程度しかしていなかった前田純は意を決して「和田塾」の門をたたいた。20人弱の選手が参加する大所帯。多くの選手がこぞって大ベテランに意見を求める中、最初は話しかけることもできなかったが、他の選手との会話に聞き耳を立てるところから始めたという。 和田は前田純の変化を振り返る。「どんどん変わっていった。そんなにがつがつ、ってほどではないですけど、こそっと近くに聞きに来ながら。気がついたら近くにいるみたいな」。今季はウエスタン・リーグでも10勝を挙げて最多勝に輝いた。「どんどんすごい投手になっていく一歩目が今日だと思う。陰ながら応援できたら」。自身も7回のピンチを1球で切り抜ける好救援でプロ2ホールド目をマーク。新たな第一歩を踏み出した若き左腕の姿に、レジェンド左腕も奮い立っていたようだ。(鬼塚淳乃介) 【#OTTOホークス情報】 【おすすめ記事 優勝特集】 女性関係の不祥事で大批判…山川穂高を支えた妻の一言、小久保監督の長男&長女が父に贈る言葉、秋山幸二さんが語る小久保采配など西スポWEB OTTO!が総力取材したとっておき優勝記事がたっぷりです。 ▼下記の関連記事から▼ 【#OTTOホークスファーム情報】
西日本新聞社