坂本龍一の37年間におよぶインタビューが1冊に 特装版の予約スタート
坂本龍一の37年間におよぶインタビューを1冊に。『インタビュー:坂本龍一 特装版』『インタビュー:坂本龍一』(リットーミュージック)が、2024年12月17日に発売される。特装版の予約も開始された。 【写真】坂本龍一の足跡と功績を収録した貴重なアーカイブ 本書は、株式会社リットーミュージックの音楽雑誌『キーボード・マガジン』と『サウンド&レコーディング・マガジン』に掲載された坂本龍一のインタビューを1冊にまとめたもの。最も古い記事は、『キーボード・マガジン 1980年2月号』で、YMOのアメリカ・ヨーロッパ・ツアーについて語られている。 その後、『左腕の夢』『戦場のメリー・クリスマス』『音楽図鑑』『未来派野郎』『オネアミスの翼』『NEO GEO』『ラストエンペラー・オリジナル・サウンドトラック』『Beauty』『HEARTBEAT』『sweet revenge』『smoochy』『1996』『discode』『DECODE 20』『BTTB』『US』『UF』『CM/TV』『CHASM』『/04』『/05』『koko』『out of noise』『THREE』『オリジナル・サウンドトラック「母と暮らせば」』『async』といったソロ作やサウンドトラックはもちろん、『BGM』『浮気なぼくら』などのYMO作品、パウラ&ジャキス・モレレンバウムとの『CASA』『A DAY in new york』、カールステン・ニコライとの『insen』『utp.』やクリスチャン・フェネスとの『cendre』、大貫妙子との『UTAU』といったコラボレーション作品、さらには高谷史郎との『LIFE ―fluid, invisible,inaudible... 』といったインスタレーション作品や『Bricolages』のようなリミックス・アルバムについても言及されている。 コンサート関連では『Ryuichi Sakamoto TOUR IN '90 BEAUTY』『HEARTBEAT JAPAN TOUR '92』、1993年東京ドームでの“テクノドン”ライブ、『PLAYING THE PIANO/05』『Playing The Piano 2009 Japan Self Selected』、2013年の細野晴臣とのデュオ・ライブなどのインタビューを収録。 さらに、坂本龍一自身による連載“skmt 2013 to 2014”も収めた。最後の記事は『キーボード・マガジン 2017年10月号』の特集「映画音楽の技法」で、全68本を掲載している。 『インタビュー:坂本龍一 特装版』は、三方背ケースの中に、特別付録として『坂本龍一を語る』が同梱される。この別冊には坂本龍一とともに音楽制作を行った20名以上のアーティスト/クリエイター/エンジニアの方々のインタビューを掲載した。『サウンド&レコーディング・マガジン2024年5月号』の特集「坂本龍一 ~創作の横顔」の転載記事を中心として、大貫妙子、売野雅勇、UAといった方々のインタビューも新たに加わっている。 加えて、2023年6月にRITTOR BASEで開催された坂本龍一の映像作品上映会『映像で振り返る21世紀の坂本龍一~Experimental編』のトークショーに登壇した蓮沼執太、大友良英、阿部一直、真鍋大度、高谷史郎と、RITTOR BASEのディレクター國崎晋による対談も収録。2冊の本は三方背ケースに収められている。 なお『インタビュー:坂本龍一』『坂本龍一を語る』はどちらも、森林保全団体「more trees」を創設した坂本龍一の意向に沿うべく、持続可能な森林管理から生まれた製品であることを示すFSC認証紙を採用している。 本書は、坂本龍一がどのようにして音楽と向き合い、どのような手法で音楽を創造したのかを記録した貴重なアーカイブ。世界の音楽シーンに影響を与えた偉大な音楽家の足跡と功績をあらためて再確認するとともに、これからもその音楽に耳を傾けてもらうことを願ってやまない。
文=リアルサウンド編集部