時間かけて恋愛感情を……“ロマンス詐欺”急増、対面せず「3億6000万円」被害も 狙われやすい世代は? 対策はビデオ通話
日テレNEWS NNN
時間をかけて恋愛感情などを抱かせて金をだまし取る「ロマンス詐欺」が急増しています。手口は言葉巧みで、被害の多い40~50代はSNSに比較的慣れておらず、狙われやすい傾向があるといいます。特殊詐欺との違いや急増の背景、対策などを考えます。
■初の集計…去年の下半期から急増
有働由美子キャスター 「ロマンス詐欺の被害者が、まさに私の年代、女性の40代~50代に多いといいます。警察庁が初めて、去年1年間の被害状況を取りまとめたところ、下半期から急増していて、中には1人で約3億6000万円だまし取られた人もいました。どんな詐欺なのでしょうか?」 小栗泉・日本テレビ解説委員長 「ロマンス詐欺とは、SNSなどを使って恋愛感情や親近感などを抱かせ、金などをだまし取る詐欺のことです。一度も対面で会うなどせずに、だまし取るということです」
■自称アメリカ人からのメッセージ
「警察庁によると、実際に被害に遭った40代女性のもとに、SNSなどで関係性をつくった自称東京に住むアメリカ人の男から『先物取引を勉強している』『一緒に勉強して一緒に上達したい』『一緒に生活していくためのお金を増やそう』とメッセージがありました」 「女性はこれを信じて相手と一度も会わないまま、指定された口座に約650万円を振り込んでしまったといいます」
■ロマンス詐欺の特徴と発生状況は?
小栗委員長 「特殊詐欺などと違うところは、時間をかけて信頼関係をつくり、恋愛感情を抱かせるところです」 「被害者の多くが、最初はFacebookやInstagramなどで接触し、ゆくゆくはLINEをする仲になったということです。去年1年間の被害は1575件で、男女の割合はほぼ半々です」 「今急増している背景の1つとして、警察庁は投資ブームが関連している可能性があるとしています」
■暗号資産の購入名目で約700万円
小栗委員長 「警察庁によると被害に遭った40代男性には、関係性を築いた自称マカオ在住の30代独身の女から『暗号資産の短期取引をしている』『暗号資産のことを伝えたのも、私たちの仲がよくなるため』『日本に行く時はよろしくお願いします』とメッセージがありました」 「男性は暗号資産を購入するという名目で、指定された口座に合計約700万円も振り込んでしまったということです」 有働キャスター 「時間をかけて恋愛感情を芽生えさせるというところが何か…と思いますが、相手に会ったことがないけれども大金を振り込んでしまうのですね」