減ってきたエンジンオイル 継ぎ足しても大丈夫? 混ぜると危険? リスクと注意点を整備士が解説
エンジンオイルの継ぎ足しは、一部を除いてほとんどの車の場合では推奨されておらず、あくまで緊急性のある場合に限られます。それでも、どうしても継ぎ足しの必要がある場合の方法や注意点について、トラブルに繋がらないように現役の整備士が解説します。 【図解】緊急事態!クルマのスマートキーが反応しない…「ドアの解錠」「エンジン始動」知っておきたい対処法
エンジンオイルは継ぎ足しても大丈夫?
エンジンオイルは規定量入っていることが大前提です。また、使用過程において劣化していくことで、オイルとしての性能が低下します。 劣化したエンジンオイルを抜き取り、新しいエンジンオイルに交換することで、エンジンにとってのベストなコンディションを維持できます。 よって、常習的なエンジンオイルの継ぎ足しはNGです。 本来のオイル交換時期を守っていれば常習的なオイルの継ぎ足しは必要ないためです(一部を除く)。 ただし、応急的・一時的な継ぎ足しであれば、規定量を守ったうえで問題はありません。 ※例:オイル交換になかなか行けずに交換推奨時期をオーバー。量が減っていたので、オイル交換に行くまでの間は継ぎ足しで規定量を保った
エンジンオイル継ぎ足しの手順
エンジンオイルを継ぎ足す場合の手順を現役の整備士が解説します。これを守っていただければ、基本的に大きなトラブルにはなりません。 1:ボンネットを開け、オイルレベルゲージを使っていまのオイル量を確認する※1 2:レベルゲージに付着したオイルの量が下限値より少ない場合に限り、オイルの継ぎ足しをする 3:エンジンオイルを用意する ※2 4:オイルフィラーキャップを開ける 5:必要に応じてオイルジョッキを用意する(オイルがこぼれないように) 6:約0.5Lごとを目安に補充し、その都度レベルゲージでオイル量を確認して、入れすぎないように注意する ※1.正しいオイル量の確認は、平坦な場所でエンジンが停止後5分以上経過した状態で、一度ウエスでレベルゲージに付着したオイルを拭き取ってから、再度レベルゲージを挿して確認します ※2.エンジンオイルには規格や粘度など種類があります。かならず指定のオイルを使うようにしましょう。取扱説明書のサービスデータ欄に記載があるので確認するか、車屋さんに問い合わせしましょう