渋谷の街中、駅から10分の自然へ「日本で一番小さい植物園は、とてもやさしい場所でした」影山優佳
“植物が奏でる音楽”を聴くことのできるスペースも
温室に足を踏み入れると、そこには光が射しこむ開放的な空間が広がっています。施設内で育てられている植物はフルーツの木が多くを占めます。パッションフルーツやバナナ、パイナップルなどのメジャーなフルーツから、一般にはあまり流通してないオレンジの一種・スイートスプリングなど、さまざまな植物が育てられています。 「『Music of Plants(ミュージックオブプランツ)』では植物が奏でる音楽を聴くことができるんです。植物が発する生体電位を採取して、それを音階へと変換し、さらにそれをサウンドスケープへと昇華させたものです」(小倉さん) 「植物の音楽……想像以上に力強いですね。生命の鼓動というか、脈打つ感覚が伝わってくるようです。季節によって、植物の種類によってもリズムや音階が変わるというのも興味深いです。植物ってまだまだ知らないことがたくさんあるんですね」(影山さん)
これからの農業の可能性を感じる「Farm Labo(ファームラボ)」
温室の奥、幻想的な光を放っている近未来的なエリアが「Farm Labo(ファームラボ)」。ここでは、太陽と大地の代わりにLEDと水耕栽培を利用して有機野菜を育てています。 「今は水耕栽培の技術がどんどん進化していて、安定的に栽培ができるようになっています。光がマゼンタ色なのもその進歩の結果。植物が光合成して成長する時には赤色光と青色光が重要なので、それを混ぜた結果、この色になっているんですよ。光を当てる長さを変えると蓄積される栄養分も変わるということも分かってきました。まさに日進月歩。ここで採れる野菜は2階のカフェで提供しているピッツァに入れたりしています」(小倉さん) 「渋谷の駅のこんな近くに、植物に包まれた空間があるなんて知らなかったです。ふとした時に立ち寄るのもいいし、気軽に植物に触れるのに足を運ぶのも良いですね。たくさんの人が生活する東京という街の中ですが、のんびりとした穏やかな時間が流れている。また、この場所に来てみたいですね」(影山さん) 取材協力 渋谷区ふれあい植物センター 所在 東京都渋谷区東2丁目25-37 影山優佳(かげやま・ゆうか) 2001年生まれ、東京都出身。23年7月にアイドルグループ「日向坂46」を卒業し、俳優・タレントとして多方面に活躍中。21年には『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~ファイナル』で映画初出演。サッカー通としても知られ、「ABEMAスポーツタイム」のスペシャルサポーターも務める。「ハコビヤ」、「春になったら」などドラマ出演も多数。2024年5月28日から上演される舞台『未来少年コナン』にてヒロイン・ラナ役を務めることが発表された。
CREA編集部