ゲームを読む力、技術力に長けた180cm右SB高倉崇太、関東王者・大成の欠かせない選手へ成長中
[5.27 関東高校大会Aグループ決勝 大成高 4-2 明秀日立高 ゼットエー] 関東制覇をかけた決勝で、180cm右SBが主役の一人となった。大成高(東京1)DF高倉崇太(3年=FC東京U-15深川出身)は、後半10分に勝ち越しゴールをアシスト。「自分のクロスで点決めるというのはずっと1年生の時から目標にやっていて、良ければ自分で点決めるっていうのが目標」というDFはゴールライン際で身体を投げ出しながらボールをFW坂本青輝(3年)へ繋ぎ、目標を一つ達成した。 【写真】お相手がJ1選手だったと話題に…元アイドルの女優が2ショットで結婚報告 後半、アシストシーンの前に高倉は2本の決定的なクロスを通している。また、前半にも正確な縦パスでチャンスを創出。そして、相手DFのギャップを狙ってドリブルで前進するなど持ち味の攻撃力を発揮した。 4月の関東大会予選では守備面が課題に。試行錯誤して相手選手との距離を詰め、離さないことで「だいぶ取れるようになったりした」という。予選に比べて、関東大会は納得のパフォーマンス。豊島裕介監督は、高倉のゲームを読む力にも大きな信頼を寄せている。 「高倉がゲームを読む力っていうのが優れていて、良かったです。相手の矢印だったり、相手のやりたいことに対して、高倉がチームへ発信っていうのもやっぱりして。(今日も)僕と少し話してすぐ修正をしてくれたので、中でも本当にそういった部分では頼りになる男ですよね。ちょっと欠かせない選手になってくれています」 入学時は、身長170cm強で細身の体型。フィジカルで勝負できないからこそ、「頭いいっていうのは、ずっとウリに」してきたという。肉体は中学時代後半、そして高校進学後に急成長。体重もこの2年間で6、7kgほど増やしている。筋力強化にも励み、強度は自信を持っている部分だ。この日、U-23日本代表の右SB関根大輝(柏)のような存在感を見せたDFは、その賢さと技術力、スピード、強度といった武器を活かして公式戦でのゴール、白星を目指す。 憧れは元ドイツ代表DFフィリップ・ラームでその頭を使った動きや、ゴールに繋げられるプレーに惹かれているという。チームの目標は東京3冠とT1(東京都1部)リーグ昇格。加えて、未だ全国未勝利の大成を新たなステージへ導くために、自分自身をさらに成長させる。