宮下公園で「SAKE PARK」 日本酒蔵など33社、北米の醸造酒も
日本酒イベント「SAKE PARK 4杯」が11月16日・17日、宮下公園(渋谷区神宮前6)芝生ひろばで開催される。平和酒造(和歌山県)などで構成する実行委員会と三井不動産が共催。(シブヤ経済新聞) 同社が企画協力し2019年まで国連大学前で開催されていた「AOYAMA SAKE FLEA」が前身となる同イベント。1970年代をピークに減産が続く日本酒業界の現状を変えることを目的に、若年層や外国人にアプローチするため昨年4月に初開催。今回で4回目を迎える。今年5月の開催時には延べ2万人が来場したという。 2016(平成28)年に日本酒の製造を休止していた三重の酒造会社を北海道に移転して設立し、帯広畜産大学のキャンパス内などに酒蔵を構える川上大雪酒造(北海道)や、県産の米と酵母にこだわり、八戸・蟹沢地区の水を仕込み水に使う八戸酒造(青森)、1487(長享元)年創業の飛良泉本舗(秋田)、こうじ由来の黄色がかった色の酒「天狗舞」を提供する「車多酒造」(石川)、米の栽培から酒造りを行う秋鹿酒造(大阪)など、日本酒の酒蔵28社が出展する。 能登半島地震で酒造りが難しくなった石川の酒蔵と国内各地の酒蔵が共同で酒造りし、被災蔵の銘柄を市場に流通させる「能登の酒を止めるな!被災日本酒蔵共同醸造支援プロジェクト」の酒も、試飲提供する。 2021年に福島・南相馬で誕生した「haccoba -Craft Sake Brewery-」、福岡県産を中心に九州の原料にこだわった酒造りをする「LIBROM Craft Sake Brewery」(福岡)など、日本酒の製造技術をベースにフルーツやハーブなどの副原料を加える「クラフトサケ」を造る醸造所5社も参加する。 今回は、北米の酒造組合協力の下、90%精米した米を使った酒や黄こうじや白こうじを使ったフレーバー酒などを造る「Tsuki Sake」、米国内の米の生産地として知られるアーカンソー州の醸造所「Origami Sake」、日本で出会った米国人2人がニューヨークで始めた「Brooklyn Kura」など、北米9社(10月29日現在)の酒も並ぶ。 フードは、代々木上原のイタリアン「Quindi」、煮込み料理専門店「煮込屋赤ねこ」、チョコレートラボ「SOCORA bespoke chocolate lab」、ベトナムフォー(麺料理)とチェー(スイーツ)の店「Just Pho You」、おでん「LA BONNE TABLE」などの飲食店が店を出す。 開催時間は、16日=11時30分~18時30分、17日=11時~18時。
みんなの経済新聞ネットワーク