去年７月に運転を開始した東京・浅草と日光を結ぶ東武鉄道の特急「スペーシアＸ」に対し２７日、鉄道車両の最優秀賞「ブルーリボン賞」が贈られました。 東武特急「スペーシアＸ」は去年７月にデビューし、６種類もある座席レイアウトとカフェカウンターを備えた豪華な列車として、これまでに７０万人が利用しました。 ２７日、ブルーリボン賞の受賞式が東武日光駅で行われ、鉄道友の会の佐伯洋会長から東武鉄道の都筑豊社長に賞状と記念の盾が贈られました。 ブルーリボン賞は会員が３０００人いる鉄道愛好者の団体、鉄道友の会が１９５８年に制定したもので、前の年に誕生した鉄道車両の中から会員投票と選考委員会の審議でひとつだけ選ばれます。 鉄道車両の「アカデミー最優秀賞」とも言えるもので、スペーシアＸは今回ノミネートされた８つの形式の中で、会員投票の６２．３％を獲得しました。 東武鉄道としては１９９１年のスペーシアに次ぐブルーリボン賞受賞で、この日は１号編成による記念の団体列車が運転され、側面に受賞を記念したロゴが設けられました。 栃木県関係では今回、スペーシアＸのほかにも「ブルーリボン賞」に次ぐ「ローレル賞」にＬＲＴ・ライトラインの車両が選ばれました。２つの車両の同時受賞で今後、県内に人々をさらに呼び込むことができるか注目されます。