「なかなか寝ない子ども」が激変! ころっと眠れる体質になる“寝る前ルーティン”とは
子どもの快眠シリーズの最終回は、幼児期に多くのお子さんが抱える「なかなか寝ない」、「おねしょ」の2大問題。すっきり全部解決しましょう! 睡眠専門家である医師・森田麻里子先生にうかがいます。 学力や運動能力にも影響大! 子どもの「睡眠の質」を整える4つの方法
「もう1冊読んで」と粘る子ほど“寝る前ルーティン”が効く
――いつまで遊んでいるんだろう? なかなか布団に行こうとしない……。寝室環境を整えてもなかなか寝ようとしない子がいます。そんな子どもは、もうお手上げなのでしょうか。 いえ、そんなことはありません! 「寝る前ルーティン」を始めてみてはいかがでしょうか。2~3歳くらいになると、寝る前に絵本をもう1冊読みたい、水を飲みたい、チーズを食べたい……と言ってきて、なかなか寝ようとしない子が増えてきますよね。そういうお子さんほど、寝る前のルーティンがすごく大事で、効果も高いんです。 まずは親子でどんなルーティンにするかを決めます。そして決めたことを可視化して、子どもの見える場所に貼っておき、ひとつずつクリアしていくだけです。これだけで驚くほどすんなりとベッドに入るようになりますし、寝付くようにもなります。原理としては、パブロフの犬のようなことです。これをやったらもう寝る、というのを体に覚え込ませることで、本当に眠くなってくるという習慣づけなんですよね。 ――ルーティンはどの程度細かく決めていけば良いでしょうか? 毎日一定の流れになっていて、興奮する活動が入っていなければ自由に決めていただいてOKです。ちなみにわが家では、寝る1時間くらい前にお風呂に入り、そこから着替えて、牛乳を1杯飲んで歯磨きをして、絵本を読んで、子守唄を1曲歌って、おやすみなさいという感じです。 ――特殊なことをしなくて良いんですね。 そうです。「寝る前に何していますか?」とルーティンを聞かれて答えられればOK。お子さんの気持ちを満たして落ち着けるために、ある程度の時間をかけることは必要かもしれません。でも逆にあまりにルーティンを長くしてしまうと、結局寝かし付けが大変!となってしまい、本末転倒ですよね。だからルーティーンはシンプルに済ませるに越したことはありません。