「なかなか寝ない子ども」が激変! ころっと眠れる体質になる“寝る前ルーティン”とは
学童期に上がっても子どもの睡眠を管理するのは親の務め
――子どもの年齢が幼児から学童期と上がってきたとき、睡眠面で親がケアしてあげられることは変わってきますか? 親御さんが、このような「寝る前ルーティン」にはだんだんと関わってこなくなると思います。とはいえ年齢が上がっても、親子で就寝時間を決めて、それをお子さんが守っているかを管理するのは親の務めかなと思います。子どもに任せすぎると、どうしても睡眠を削ってしまいがちな世代なので、そこは親御さんが目を光らせるのが大事ですよね。 またスマホを持つ年頃にもいつかは突入します。スマホは際限なく使うことで睡眠不足を助長しますから、自室で寝ているお子さんに対しては、寝る前はスマホを自室に持ち込ませないルールを作っても良いのかなと思います。もちろん、その管理も含めて子どもにさせるというご家庭の教育方針を否定するものではありません。そのお子さんにとっての睡眠の位置付けや、お子さんがどの程度自己管理できるかなどは親御さんが一番よくわかられていると思います。各ご家庭にあった向き合い方をしてみてくださいね。
おねしょ対策はまず水分と塩分を制限することから
――最後に、幼児さんママのお悩みとしてよく聞くのは、子どものおねしょです。生活面で気をつけることで改善できるのでしょうか。 おねしょ(夜尿症)は遺伝的なものが大きいですし、そもそも7歳児でも10%くらいはおねしょをしているというデータがありますので、うちの子だけ……と悩まないでいただきたいですね。 生活習慣としてできることは、まずは夕食後の水分摂取を200cc以下まで抑えるということです。夕食後に入浴する場合の水分補給も含めて200cc以下が目安です。 ――やはり寝る直前はあまり水分を多く摂らないのが大事なんですね。 飲んでから排出されるまでに2~3時間はかかるので、そこは気をつけたい部分です。加えて、塩分を摂りすぎないのも有効だと思います。塩分を摂ると、水分を貯め込みやすくなるからです。お夕食のお味噌汁を少なめにするだけでも、だいぶ違うようですよ。