外資IT職から「味噌づくりの伝承者」に 熊本に移住した夫妻の決断
「2人だから頑張れる」麦味噌のブランド化へ
優さんは今、伝統の味噌の作り方を習いながら、枝豆を作るところから、味噌の作り方を習い始めている。後継者としての道のりは長いが、着々と歩んでいる。 優さんに味噌作りを伝授している一人、浜崎京子さん(77)は言う。 「後継者がいなかった中、外から来た若い人が継いでくれるっていうのは嬉しいし、元々ここの人じゃないのにやってくれて、すごく有難い」
優さんは前職などで培ったITの知識を活かし、センサーやドローンなどを栽培に取り入れて、農業の発展にも貢献していきたいと言う。 移住の決断、そして味噌作りとの出合い。「夫と一緒だから頑張れる」と強調する優さん。最後に、これからの夢を語った。 「ゆくゆくは、ここでできた麦味噌をブランド化して東京でも販売したり、日本にくる外国からの観光客の方にも、ここならではの味噌作り体験をしてもらうツアーができたりしたらいいなって思ってるんです」 (取材・文:村松まどか)