日大タックル問題、第三者委が中間報告(全文4完)多数が指示聞いていた
法人トップの理事長の責任をどう考えているのか
産経新聞:たびたびすいません、産経新聞のタナカといいます。先ほど大学のガバナンスの問題についてコメントがあったと思うんですが、基本的に組織ラインが運動部に関しては学長のラインにあるという説明だったと思うんですけれども、ただ一方で、学長は一理事であって、日大の教職員組合なんかも田中理事長による一元統治というものを非常に問題にしているところがあると思うんですが、この第三者委員会としては今回のアメリカンフットボール部のタックルの問題に関して法人トップの田中理事長の責任というものは、どのように考えていられるのかということをお聞かせ願えますか。 勝丸:現段階で田中理事長個人の責任についてコメントするところはございませんが、ただガバナンスの問題という点に関しますと、それは学長のラインだけの問題ではなく、理事長あるいは理事会側の、経営側の問題も当然あるわけでございまして、そちらのほうの関係はこれから十分に調査していきたいと思っております。決してガバナンスの問題を考えていく上で学長のラインだけを調査すれば良いと、そう考えているわけではございません。以上です。 磯貝:お時間になっているんですが、もし最後にこれをお聞きしたいということがあれば。 勝丸:1問ずつ、あとお二方だけ。 磯貝:今、手を挙げられているお二方に1問ずつお願いいたします。では先に。
口封じ関与した人物が、新監督に選考された場合、第三者委員会は排除できるのか
日本テレビ:日本テレビのキクチといいます。よろしくお願いします。新監督の選考の件なんですけれども、結果的に口封じをした日大関係者の影響下にある監督、人選がなされた場合に、第三者委員会として排除するような対象になるんでしょうか。 勝丸:そういうことはあり得ないと思っておりますが、もしそういうことに、もしというのはないと思いますけれども、空から星が落ちてくるような確率でそういうことがもしあったとしたら、それはとんでもないことでありまして、第三者委員会としてはそういうのは認めるわけにはいかないと。あるいは関東学連のほうも同じ気持ちであろうかと思います。 日本テレビ:つまり決定する前の段階で第三者委員会としては、きちんとチェックもするという認識でよろしいでしょうか。 勝丸:第三者委員会でチェックをするというか、どういう過程でやるかは分かりませんけれども、選考の過程でそういうふうな悪い影響力があるとするならば、それは直ちに排除するよう申し入れるつもりでございます。 日本テレビ:ありがとうございました。 司会:それでは質疑応答はこの辺りで終了とさせていただきます。それでは記者会見、本日これで終了とさせていただきます。本日は長時間ありがとうございました。 【連載】日大・反則タックル問題、第三者委調査結果(完)