日大タックル問題、第三者委が中間報告(全文4完)多数が指示聞いていた
A選手の反則行為の指示に関して、回避はできなかったのか
産経新聞:産経新聞社の【モリタ 01:09:43】と申します。今日はどうもありがとうございます。報告書の3ページにあるんですけども、選手、それから監督、コーチの関係なんですけれども、かなり萎縮し切り、指示には黙って従うことが当然というような形があったんですけども、この当該のA選手がこの反則行為の指示に関して、それを回避する方法はなかったのかどうかということに関しては、第三者委員会はどのような評価をされていますでしょうか。 勝丸:ただ今のご質問は、コーチ、選手が萎縮し切っており、その指示にはだまって従うことが当然だったと書いているけれども、本件でも断るようなことはできなかったというふうな質問でございます。ちょっとその点にお答えするのにアンケート結果の一部を紹介するのが適切かと思いますので、そこから引用してご説明させていただきたいと思います。ちょっとお待ちくださいませ。 なんだ、もう1つ、あったら。そうそう。なるほどね、これとこれね。 2つの点でお答えさせていただきます。1つは選手の方々に、内田監督または井上コーチの指示、指導に対して意見を述べることはできたかというアンケート項目がございます。これについては圧倒的多数の学生、選手たちがそういうことはできなかったと答えております。全員ではございませんが、ほぼ全員が内田監督または井上コーチの指示、指導に対して意見を述べることはできなかったと答えております。 それからもう1問でございますけれども、仮にあなたが内田監督または井上コーチか試合に出場させる条件として、相手チームの選手を負傷させるため反則タックルをするよう指示されたら、その指示に従っていたのかという質問がございます。これに対しては今、数字的にはやや不正確ですが、従っていたという人が約3分の2でございまして、従っていなかったという人は約3分の1でございます。それでも、相当多数の人が命じられたら同じようなことをしましたと、こう答えているわけでございます。以上のアンケート結果等から、内田監督あるいは井上コーチの支配が相強いものであって。相手をけがさせろと言われても、それに従えない状況が一般的なものであったということをご理解いただけると思います。 従いまして、今度の新監督の元での、旅立ちに関しましても、選手自身もこれまでの意識を変えてもらわねばならないわけであります。以上、回答申し上げました。 産経新聞:すいません、そのことに関連して、当該選手へ反則の指示があったということを試合中にほかの選手はどの程度、どのぐらいの人数が認識してたんでしょうか。 勝丸:ちょっと正確な数でお答えできないんでございますけれども、相当多数の方が、決して少数ではない多数の選手が監督あるいはコーチの選手に対する、当該選手に対する指示を知っていた、あるいは聞いていたということであります。これはヒアリングでもそうでございますが、アンケート結果からも明らかであります。 産経新聞:すみません、それは試合中ということですね。試合あとのミーティングとかで知ったっていうわけじゃなくて、試合中にすでに認識してたということでよろしいですか。 勝丸:今お答え申し上げたのは、試合前ということでアンケートを聞いております。 産経新聞:ありがとうございました。 磯貝:そのほかにご質問ございますでしょうか。それじゃあ。