【米国株】半導体大手・エヌビディアはまだ“買い”か!? GAFAM+αの中からAIで稼ぐ「エヌビディア」「メタ」、業績停滞も期待値は高い「テスラ」の直近決算を解説!
【米国株】好調なGAFAM+αから、エヌビディア、メタ・プラットフォームズ、テスラの今後の展望を解説! 【図版】売上高がなんと前年同期比2.2倍! ●GAFAM+αの直近の決算はアマゾンとテスラ以外は上昇! 強さを維持するエヌビディアやAI戦略に長けたメタに注目! GAFAM(アルファベット(グーグル)、アップル、メタ・プラットフォームズ、アマゾン、マイクロソフト)+α(エヌビディア、テスラ、ネットフリックス)といえば、世界的な大手テック企業であり、米国株市場の牽引役だ。 そのGAFAM+αの直近四半期決算は以下のとおり。アマゾンとテスラ以外は予想を上回る好決算となった。 以下では、この中からエヌビディアとメタ・プラットフォームズとテスラの3銘柄を掘り下げていこう(銘柄分析コメントはアルジャントレードの持田有紀子さん、グローバルリンクアドバーザーズの戸松信博さん、マンハッタン・グローバル・フィナンシャルの森崇さん、むさし証券の杉山武史さん、ストラテジストのポール・サイさん。投資判断と株価の高値・安値は9月4日からの3カ月間)。 まずは、半導体大手エヌビディア(NVDA)だ。 エヌビディアの5~7月期の決算は市場でひと際注目されていたが、売上高がなんと前年同期比2.2倍、当期利益が2.7倍で市場予想を上回った。また、ひと世代前の製品と比べ、最大30倍のパフォーマンス向上を実現するというAI向け次世代半導体「ブラックウェル」の生産状況にも注目が集まっていた。これについては、ジェンスンCEOが「『ブラックウェル』は2024年11月~2025年1月期には数十億ドルの出荷量が見込める」と発言した点も好材料だ。 決算発表後に利益確定売りが出たほか、米国の司法省が反トラスト法の調査に乗り出したとの報道で株価は下落したものの、成長シナリオは崩れていない。今後の業績成長率は、現在と比べれば緩やかになるかもしれないが、競合他社に比べて製品の性能がかなり高いため、AIブームが続く限り、高い利益率を維持するだろう。 エヌビディアに次いでAI戦略が上手くいっているのが、メタ・プラットフォームズ(META)だ。 メタ・プラットフォームズの業績は、AIを活用したターゲティング広告の改善などで利益成長が続いている。市場からの評価が高まり、2022年11月の安値と比べると株価は約6倍になっているが、さらに上昇が期待できる材料がある。ユーザーエンゲージメント(サービスと顧客の関係性の強さ)が向上しているAIツールの「Meta AI」や「AIスタジオ」の収益化だ。さらに、史上最大のオープンソースAIモデル「Llama 3.1」が、業界をリードするAI基盤として競争力が高まっている点にも注目だ。 最後に紹介するのはEVの先駆者であるテスラ(TSLA)だ。 テスラの4~6月期はEV販売台数が低調で当期利益が45%減に。当面はコスト削減による利益率向上を目指す。EVのデメリット解決に時間が必要だが、企業価値の高さは維持。長期的には人型ロボットなどにも期待が持てる。現在は大きな成長の過程に起こる一時的な停滞期で、いずれ高い成長力を取り戻すはずだ。
ザイ編集部
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