「ローソン銀」「三菱UFJ信託」「公文式」銀行や企業「横浜市」「横須賀市」自治体が次々に被害発表 「イセトー」ランサムウェア被害 影響が拡大 クボタグループ会社で6万人超の情報漏えい
農業機械大手のクボタのグループ会社の個人情報が漏えいしていた問題で、委託先の「イセトー」での情報漏えいが、自治体都市銀行など多岐にわたっていたことが分かりました。 この問題は、農業機械大手のクボタはグループ内の信販会社「クボタクレジット」がローン支払いでの利用明細データの印刷や発送を委託している「イセトー」でランサムウェアによる不正アクセスを受けて、ローン利用者の氏名・住所や引き落とし口座の情報など6万1424人の情報が漏えいしていたものです。
銀行や保険会社や企業など個人情報漏えい確認が続々 イセトー「何も答えられない」
不正アクセスを受けた「イセトー」は5月26日に複数のサーバーやPCなどでランサムウェアによる被害が確認されたということですが、取引をしていた教育企業、都市銀行、地方銀行など影響が拡大しています。 イセトーはMBSの取材に対して「何も答えられない」としています。
イセトーでのランサムウェア被害により個人情報漏えいを確認・漏えい恐れのある企業や自治体など
「イセトー」のランサムウェア被害により、個人情報の漏えいが確認されたのは、次の自治体や企業などです。 ▼個人情報の漏えいが確認された企業や自治体など ・公文教育研究会(会員の氏名・住所・電話番号・会員番号・専用サイトの認証コードなど) ・東京都教育委員会(23年度の就学支援金受給資格認定審査等に係る生徒19人及びその保護者18人の個人情報) ・京都府(自動車税の納税通知書の作成業務を再委託 159人分の納税義務者や車両番号) ・パナソニック健康保険組合(『ジェネリック差額通知データ情報』通知対象者の住所、氏名、保険証の記号・番号、医療機関名、医薬品名など含まれる) ▼個人情報が漏えいしたおそれがある企業や自治体など ・東京都大田区(がん検診等案内用紙の印刷など委託 46人分の個人情報) ・三菱UFJ信託銀行(確定拠出年金の帳票等の印刷関連業務など委託 顧客の郵便番号、住所、氏名など) ・愛媛県(自動車税の納税通知書の印刷業務を委託 住所、氏名等80件分) ・茨城県(医療費通知書『住所、氏名、被保険者番号、受診医療機関名、医療費の額』32件分) ・神奈川県茅ケ崎市(投票所入場整理券の作成を委託 47件分の住所・氏名) ・神奈川県横須賀市(23年統一地方選投票案内作成業務を委託 18人分の住所・氏名) ・神奈川県横浜市(軽自動車の納税通知書の印刷業務を委託 1人分の通知書の画像データ) ・神奈川県平塚市(固定資産税の納税通知書など委託 23年度・24年度の市民税・県民税192件、23年度・24年度の固定資産税94件の個人情報:住所・氏名・引き落とし口座の 一部情報など) ・三井住友海上あいおい生命(顧客の郵便番号、住所、氏名) ・西京信用金庫(出資配当金支払通知書の作成・発送業務を委託・18件分の会員情報) ・沼津信用金庫(各種案内帳票の作成・発送業務を委託 顧客情報・現時点での漏えいの被害確認はなし) ▼個人情報が漏えいされたかを調査中 ・大阪府岸和田市(23年の岸和田市議選での投票所入場整理券の5人分の個人情報) ・ローソン銀行(帳票等の印刷や発送等を委託) ・兵庫県西宮市(固定資産税・都市計画税の納税通知書をの封入業務を委託・現時点で流出の確認はなし) ・高知銀行(マネロン・テロ資金供与対策の一環として業務の一部を委託) ・徳島県(納税通知書等作成業務を委託 ネットワークに個人情報を含む画像データを保存) ・神奈川県藤沢市(投票所入場整理券の作成・発送業務を委託) ▼現時点で個人情報が漏えいしていないと確認された銀行など ・阿波銀行