今季のMVP最有力候補は“平均トリプルダブル級”の成績を誇るニコラ・ヨキッチ
デンバー・ナゲッツは、12月24日(現地時間23日、日付は以下同)のフェニックス・サンズ戦を117-90で制したことで直近6戦を5勝1敗と大きく勝ち越し、ウェスタン・カンファレンス5位の16勝11敗とした。 【動画】サンズ戦で32得点を奪ったヨキッチのハイライトはこちら! この試合で、ニコラ・ヨキッチはフィールドゴール成功率70.6パーセント(12/17)と高確率にショットを決めてゲームハイの32得点に2リバウンド7アシストをマーク。さらにマイケル・ポーターJr.が24得点6リバウンド4アシスト、アーロン・ゴードンが12得点、ラッセル・ウェストブルックが11得点5リバウンド7アシスト2スティールで勝利に貢献。 キャリア10年の節目をプレーするヨキッチは、ここまで24試合に出場し、いずれもチーム最多となる平均37.1分30.9得点12.5リバウンド9.7アシストに1.7スティール、フィールドゴール成功率56.8パーセント、さらにはリーグトップの3ポイントシュート成功率51.4パーセントを誇り、平均で2.3本を沈めている。 過去4シーズンのうち3度もMVPに選ばれているヨキッチだが、今シーズンは平均得点でキャリアハイを残しているほか、3ポイントでも自己最高ペースをマークしており、強烈なインパクトを残している。 これまでシーズンMVPを4度以上も受賞してきたのは5選手のみ。現役ではロサンゼルス・レイカーズのレブロン・ジェームズ(4度)しかおらず、カリーム・アブドゥル・ジャバー(元レイカーズほか/6度)、マイケル・ジョーダン(元シカゴ・ブルズほか/5度)、ビル・ラッセル(元ボストン・セルティックス/5度)、ウィルト・チェンバレン(元フィラデルフィア・ウォリアーズほか/4度)と豪華メンバーが並ぶ。 それでも、ヨキッチが現在と同等のスタッツを残しつつ、チーム戦績もウェスト上位でレギュラーシーズンを終えることになれば、セルビア出身の万能型ビッグマンが再びMVPトロフィーを掲げる可能性は十分ありそうだ。 というのも、ヨキッチは21日に『NBA.com』へ公開された最新版MVPランキングでトップを堅持したほか、21日に『ESPN』が公開した100名のメディアによる非公式のMVP投票でも10ポイント相当の1位票57票を含む計827ポイントを獲得し、2位のシェイ・ギルジャス・アレクサンダー(オクラホマシティ・サンダー)の計678ポイントを突き放してトップに立っている。 もちろん、ここからチーム戦績が黒星先行でダウン、あるいはケガなどで長期離脱ともなれば評価は大きく変動してしまう可能性がある。シーズンはまだ折り返し地点さえ過ぎていないのだから、このままの順位で推移していくかは微妙ながら、現時点でMVPを選出するのであれば、ヨキッチが最有力候補なのは間違いない。 来年2月に30歳を迎える男が今シーズンもMVPに輝くのか。今後のパフォーマンスも必見だ。
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