JBCが亀田陣営と全面対決 最悪、ジム消滅も
亀田大毅のIBF世界Sフライ級タイトルの防衛問題について、IBF側に事情説明を求めていたJBC(日本ボクシングコミッション)が12月9日、その亀田問題についてどう対応するかの中間報告を行なった。 【画像】美人すぎるボクサーに強烈ヤジ「ボクシングなんか辞めろ」
JBCの浦谷事務局長代理は、IBFからの詳しい回答内容を明らかにしなかったが、「JBCに落ち度はない。この一連の騒動の中で、不誠実な対応、または、虚偽を並べ事実を湾曲しようとしている人物がおり、その人物に聴聞を行う。このようなトラブルが特定のプロモーションに突出して起こることに憂慮の念を感じている。事の次第によっては前例を見ないような処分を科することも」と、亀田ジムに対してJBCとして厳しい姿勢で臨む方針を発表した。 12月3日に大阪で行われたWBAとIBFのSフライ級の統一戦は、前日計量でWBA世界同級王者のリボリオ・ソリス(ベネズエラ)が、リミットオーバー。規定時間内に落とすことができず失格、WBA王座を剥奪された。それでも試合は続行されることになったため亀田大毅が勝った場合、負けた場合、引き分けた場合、それぞれタイトルの扱いをどうするかが、事前のルールミーティングで確認され、JBCは「亀田大毅が負けた場合はIBFの王座は空位になる」と認識していた。 だが、亀田大毅が、判定で敗れるとIBFの立会人が会見を開き前言を撤回。IBFルールに明記されていることを引き合いに出して「相手が失格となった時点で防衛が成立している」と亀田大毅の防衛を認定してしまった。試合を中継したTBSも、番組中に何度も「負けた場合は空位」というテロップを流していたため、タイトルの扱いを巡って大混乱。 JBCは、その後、IBF本部に経緯説明を求めるメールを送付したが、亀田サイドは「前日のルールミーティングで(負けても防衛を)口頭で確認してルールの紙も渡された。このことは本人も試合前までに知っていた」と証言したから、再び「知っていた」「知らなかった」を巡って波紋が広がっていた。