【詳細】独自の少子化対策「青森モデル」 5つの政策と74の取り組み内容
「妊娠・出産」
具体的な取り組みは出産や産後の経済的負担の軽減として ▼伴走型相談支援と出産・子育て応援給付金事業の実施 ▼出産育児一時金 安心して妊娠・出産できる環境の整備として ▼企業に対する周知啓発 ▼ハイリスクまたは長距離の母体・胎児、新生児・小児の救急搬送体制の充実 不妊治療に関する負担の軽減として ▼不妊治療に関する相談窓口の運用 ▼不妊治療費の助成対象の拡大 ▼不妊治療休暇の導入に向けた企業への啓発などです。
「子育て環境」
ソフト面では子育てや教育費用の負担の軽減として ▼学校給食費等子育て支援市町村交付金 ▼学校給食費無償化事業費補助 ▼県有施設のこども料金の無償化 ▼就学支援金や高校生の奨学のための給付金 こどもをまんなかにした社会の仕組みづくりとして ▼企業経営者向けセミナーなど企業への周知啓発 ▼小児科オンライン診療を利用しやすい仕組みづくり ▼こどもまんなかセミナーの実施 ▼こども・子育て応援キャンペーンの実施 DXの活用による利便性の向上として ▼子育て支援情報のプラットフォームの構築 ▼子育て支援情報のプッシュ型情報発信 ▼こども向けレジャー施設やおでかけスポット、こどもが喜ぶイベント情報などの情報発信 子育てに関する孤立や不安の解消として ▼関係者の情報共有・連携による早期発見と支援強化 ▼親子のための相談LINE ▼児童相談所の機能強化、業務効率化のためのICT化の推進 ▼ショートステイの利用促進 ▼里親やファミリーホームの確保・充実 ▼こどもの居場所づくり、ヤングケアラーの支援などです。 ハード面では安心してこどもを預けられる環境づくりとして ▼ベビーシッター等を利用しやすい仕組みづくり ▼「こども誰でも通園制度」「病児保育」普及のための市町村への働きかけ ▼保育所業務のDX化の推進、長時間労働の解消、適正な賃金水準の確保に向けた保育所への助言 ▼保育士の処遇・配置基準の改善 こどもを連れた外出の支援として ▼授乳室やおむつ交換台、ミルク・おむつ自動販売機の設置の促進 ▼こどもファストトラック増加のための民間や市町村への周知 ▼青森県思いやり駐車場制度の推進 ▼校外学習における公共交通機関の利用促進 こどもをまんなかにしたまちづくりとして ▼公園や公共施設のこども・子育てに配慮した環境づくり(おむつ交換台、広場、ベンチ、洋式トイレ等の設置) ▼こども通学エリアの安全対策 ▼公営住宅における入所要件(子育て世帯)の緩和や子育て世帯に配慮した環境づくりなどです。
基本目標
合計特殊出生率は現状(2023年)の1.23から2029年には1.68に向上させるとしています。 そして移動による15歳から49歳の人口の変化率を今よりも向上させるとしています。 また、男性の育児休業取得率70%やこども誰でも通園制度を全40市町村で実施するなど、取り組みごとに2029年までの目標値を定めました。